この記事では、「便乗」と「同乗」の違いを分かりやすく説明していきます。
「便乗」とは?
「便乗」は「びんじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人の乗り物に、行き先が同じ、または途中まで同じとして、ついでに乗せてもらうこと」という意味です。
2つ目は「巧みに機会をとらえて自分に有利に利用すること」という意味です。
「便乗」の言葉の使い方
「便乗」は名詞として「便乗する・した」「便乗値上げ」などと使われます。
「便」は「たよ(り)」とも読み「交通や通信の手だて」「手紙」「障りなく事が運ぶ」「都合が良い」という意味、「乗」は「の(る)」とも読み「乗り物にのる」から転じて「良い機会だと思い利用する」という意味、「便乗」で「交通の手立てとして相手の乗り物に乗せてもらうこと」になり、転じて「都合が良いと思い、その機会を利用すること」としても使われています。
「同乗」とは?
「同乗」は「どうじょう」と読みます。
意味は、「ひとつの乗り物に、複数の人が一緒に乗ること」です。
後からついでに乗せてもらうのではなく、全員が同じ乗り物にタイミングを合わせて乗ることを表します。
「同乗」の言葉の使い方
「同乗」は名詞として「同乗する・した」「同乗者」などと使われます。
「同」は「おな(じ)」とも読み、「等しい」「ともにする」「いっしょに」という意味、「乗」は「乗り物にのる」という意味、「同乗」で「複数の人が一緒に乗り物に乗ること」になります。
基本的に、比喩的な表現ではなく、単純に同じ乗り物に乗り合わせることに使われます。
「便乗」と「同乗」の違い
「便乗」は「交通の手立てとして相手の乗り物に乗せてもらうこと」、転じて「都合が良いと思い、その機会を利用すること」です。
「同乗」は「複数の人が一緒に乗り物に乗ること」です。
まとめ
今回は「便乗」と「同乗」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。