この記事では、「お引き立て」と「ご愛顧」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お引き立て」とは?
「お引き立て」の「引き立て」には、引き立てること、特に目をかけて用いること、ひいきにすること、といった意味があります。
その「引き立て」に敬語を表す接頭語の「お」が付いた「お引き立て」。
正しい敬語として用いることができます。
「お引き立て」はひいきされる側が用いる言葉で、ひいきしてもらうことに対し使用します。
類語には、「ひいき」や「特別扱い」などがあります。
「ご愛顧」とは?
「ご愛顧」の「愛顧」には、目をかけ引き立てること、ひいき、といった意味があります。
その「愛顧」に敬語を表す接頭語「ご」が付いた「ご愛顧」。
正しい敬語として用いることができます。
「ご愛顧」は引き立てられる側が用いる言葉で、ひいきしてもらうことに対し使用します。
類語には、「ひいき」や「支持」、「後援」などがあります。
「お引き立て」と「ご愛顧」の違い
「お引き立て」と「ご愛顧」の違いを、分かりやすく解説します。
「お引き立て」も「ご愛顧」も、引き立てる、ひいき、と同じ意味を持つ言葉です。
また、どちらも敬語表現となるため、目上の人などに対しても問題なく使用することができます。
そのうえで、両者には、どのような場面で用いられるのかといった違いがあります。
「お引き立て」の場合は会話の中で用いられることが多く、「ご愛顧」の場合は文面で用いられることが多い言葉になります。
「お引き立て」の例文
・『長年にわたりお引き立ていただきありがとうございます』
・『今後も弊社の商品をお引き立ていただけますようお願い申し上げます』
「ご愛顧」の例文
・『日頃のご愛顧に感謝しセールを開催することにしました』
・『今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます』
まとめ
以上のように、同じ意味を持つ言葉でも用いられる場面に違いのある2つの言葉となります。
