「後顧の憂いを断つ」と「後顧の憂いを残す」ではどのように意味が異なるのでしょうか。
この記事では、「後顧の憂いを断つ」と「後顧の憂いを残す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「後顧の憂いを断つ」とは?
「後顧の憂いを断つ」とは、「後々の心配事をなくすこと」を意味する言葉です。
「後顧」とは後を振り返ることを意味し、現時点よりも未来に当たる後の時点を指します。
「憂い」は心配事や不安を意味し「後顧の憂い」で「今よりも後に起きる不安」という意味になります。
「後顧の憂いを断つ」は後に起きる不安を解消するために断ち切ることを指し、一般的には「未来の安心のために不安の種を今処理しておく」という意味で使われる表現です。
「後顧の憂いを残す」とは?
「後顧の憂いを残す」とは、「後々に心配事を残してしまうこと」を意味する言葉です。
トラブルの種や不安要因など未来に何らかの心配事になる可能性があるものを現時点で処理できず後に残してしまうことを指します。
とりあえず問題は解決したが完全解決までには至らず、未来に何らかのトラブルを起こす可能性がある物事を処理しきれずに残してしまった時に用いる表現です。
「後顧の憂いを断つ」と「後顧の憂いを残す」の違い
「後顧の憂いを断つ」と「後顧の憂いを残す」の違いを、分かりやすく解説します。
「後顧の憂いを断つ」と「後顧の憂いを残す」の違いは「トラブルの種を処理したかどうか」です。
どちらも未来に起きる可能性がある心配事や不安の処理に関係する言葉ですが、不安の種を処理して解決し後々に心配を残さないのが「後顧の憂いを断つ」です。
それとは逆に不安の種を処理できず未来に心配の種を残してしまった場合は「後顧の憂いを残す」と表現します。
不安を片付けるのに成功したのが「後顧の憂いを断つ」で、不安を片付けられなかったのが「後顧の憂いを残す」という違いで区別します。
まとめ
「後顧の憂いを断つ」と「後顧の憂いを残す」は正反対の意味を持つ反対語の関係性です。
それぞれの意味を正しく理解して使い分けましょう。