「内緒」と「隠蔽」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「内緒」と「隠蔽」の違いとは?違い

この記事では、「内緒」「隠蔽」の違いを分かりやすく説明していきます。

「内緒」とは?

内緒とは、公表せずに内々にしておくことや人に知られないようにすることをいいます。

元々は「内証(ないしょう)」といいましたが、音が変化して内緒という言葉が生まれました。

内証は仏教用語の1つで、自らの心の内で真理を悟ることをいいます。

そこから外からは知ることができない秘密を表すようになったのです。

内緒は話し言葉なので、くだけた印象があります。


「隠蔽」とは?

隠蔽とは、真相を覆い隠すことをいいます。

都合が悪い物事を故意に隠すことで、ネガティブな意味合いで使われる言葉です。

隠蔽の「隠」という漢字には「かくす、かくれる、見えなくなる」といった意味があります。

「蔽」「覆い隠す」という意味を持つ漢字です。

隠蔽は覆い隠して見えなくすることを表しています。


「内緒」と「隠蔽」の違い

内緒も隠蔽もかくすことを表す言葉です。

内緒は人に知られないようにすることを表していて、都合が悪い物事をかくしている場合もあればそうではない場合もあります。

それに対して隠蔽は、都合が悪い物事を隠す場合に使用します。

また、内緒はくだけた表現なので日常会話などでもよく使われますが、隠蔽は堅い表現になります。

「内緒」の例文

・『彼女は親に内緒で塾を休んだ』
・『私が田中さんを好きなことは内緒にしておいてほしい』
・『夫に内緒でブランド物のバッグを買ってしまった』

「隠蔽」の例文

・『彼は証拠を隠蔽して警察の捜査から逃れようとした』
・『専務は社内で不正があったことを隠蔽しようとしている』
・『犯人は隠蔽工作を色々したけれど全て見抜かれているから無駄だった』

まとめ

内緒は人に知られないようにすることで、隠蔽は都合が悪いことを故意に隠すことを言います。

内緒は都合が悪いことを隠す場合もありますが、そうではない場合もあります。

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