昭和の時代によく行われていたのがダイレクトメールの送付作業で、キャンペーンなどがあると、たくさんのアルバイトを雇って、宛名書き、封入、住所等の名簿との「突合」のようなことを手作業でやっていました。
ここでわざわざ「突合」という言葉を使いましたが、今ではあまり使われていません。
それでは、この「突合」とはどういう意味でしょうか。
また、「照合」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「突合」と「照合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「突合」とは?
「突合」とは、「とつごう」と読み、文字通り「突き合わせて照合する」という意味で使われる言葉です。
一般的には複数のものの内容が同じであることを確認するようなことを指します。
「照合」とは?
「照合」とは、「しょうごう」と読み、文字通り「照らし合わせる」という意味で使われる言葉です。
一般的には、片方に存在しているものがもう一方にもあることをチェックするようなことに関して使われます。
「突合」と「照合」の違い
「突合」と「照合」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、「照らし合わせる」という意味が含まれているという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「照らし合わせる」ことだけを表しているのが「照合」であり、それに加えて内容のチェックまで行われているのが「突合」ということになります。
したがって、意味としては「突合」の方が複雑であるということになります。
しかし、前述のように「突合」という表現は今ではほとんど使われなくなっており、その意味を「照合」や「チェック」でカバーしているのが現状なので、ここで記述した違いを意識することはあまりないでしょう。
「突合」の例文
・『このリストの住所と宛名の住所を突合するのが仕事です』
・『突合して相違点が見つかったらすぐに報告してください』
「照合」の例文
・『最近のPCやスマホには指紋センサーが内蔵されており、自動的に登録した指紋と照合してくれます』
・『宛先リストと送付済みリストの照合の結果、2件の差異がありました』
まとめ
この記事では、「突合」と「照合」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。