この記事では、「とんとん」と「五分五分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「とんとん」とは?
もともと続けざまに軽くたたく音や、物事が順調に進むさまを表す副詞です。
形容動詞としては、収支や損得に差がないときに使われます。
また、「とんとん」という言葉は、寄席芸人の語で、速く演じることや、囲碁で追い落としの俗称としても使われます。
「五分五分」とは?
もともと二つのものを半分ずつに分けるという意味です。
名詞としては、二つのものの程度や優劣が同じであることを表します。
また、「五分五分」という言葉は、力関係や立場が同等であることや、互いに譲らないことを表すこともあります。
「とんとん」と「五分五分」の違い
「とんとん」と「五分五分」の違いを、分かりやすく解説します。
「とんとん」と「五分五分」は、どちらも二つのものの差がほとんどないという意味で使われることがありますが、ニュアンスや使い方には違いがあります。
「とんとん」は、収支や勝敗などに差がなく、同じ状態になることを表します。
その一方で、「五分五分」は、程度や力関係が同じで、どちらが良いか悪いか判断できないことを表します。
「とんとん」の例文
・『今月は無駄遣いをしたけど、先月の貯金でとんとんだ』
・『私たちは、これからも、とんとんの関係でいましょう』
「五分五分」の例文
・『告白をした彼女から今日返事を貰う予定だが、上手くいくかは五分五分だと思っている』
・『総合格闘技の日本人対決は五分五分の展開になると試合前は予想された』
まとめ
「とんとん」と「五分五分」は、どちらも互いに優劣や差がないことを表す言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「とんとん」は、損得や収支が相殺されてゼロになることや、平等な関係であることを意味します。
その一方で、「五分五分」は、勝負や争いなどでどちらが勝つか分からない状態や、可能性が同じくらいであることを意味します。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。