この記事では、「急変」と「急転」の違いを分かりやすく説明していきます。
「急変」とは?
「急変」は「きゅうへん」と読みます。
「急変」は、「状態が急に変わること」という意味があります。
例えば、小康状態を保っていた入院患者の容態が、急に悪化することがあります。
このような場合は「患者の容態が急変した」などという言い回しをすることになります。
また「急変」には「急に起こった変事」という意味があります。
「変事」には、「ふつうでない出来事。
思いがけない事件のこと」を意味します。
例えば、首相官邸のように、要人を警護する時、急に起こる異変に備える必要があるため、「急変に備えて、官邸の警護を固める」などという文章にできます。
「急転」とは?
「急転」は「きゅうてん」と読みます。
「急転」は、「物事の様子が急に変わること」という意味があります。
例えば、目の前でたくさんの出来事が起こり、事態が急激に変化したと感じるような場合は、「事態が急転する」などという文章にできます。
また、事態が急転して、速やかに解決や結末に向かうことを意味する「急転直下(きゅうてんちょっか)」という四文字熟語で使われることも少なくありません。
「急変」と「急転」の違い
「急変」と「急転」の違いを、分かりやすく解説します。
「急変」と「急転」には「急に変わる」という意味があります。
しかし、「急変」で急に変わるのは「状態」で、人々の体調などの変化の時に使いますが、「急転」で変わるのは「物事の様子」で、状況などの変化について使う言葉という違いがあります。
また、「急変に」は「急に起こった変事」という意味があります。
しかし、「急転」にはこのような意味がないという違いもあります。
まとめ
「急変」と「急転」の違いについて見てきました。
2つの言葉は似た印象のある言葉になりますが、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使いこなせるようになるのではないでしょうか。