この記事では、「敷衍」と「詳言」の違いを分かりやすく説明していきます。
「敷衍(ふえん)」とは?
「敷衍」は「おし広げること」や「意味や趣旨などをおし広げて説明すること」、「例などを挙げて、詳しく説明すること」を意味する言葉です。
漢字では「敷衍」の他に「布衍」や「敷延」とも表記されます。
「敷」という漢字には「しく」や「しきならべる」、「広げる」、「あまねく」という意味が含まれています。
そして、「衍」が指し示すのは「はびこる」や「あふれる」、「しく」、「ひろげる」、「ひろがる」、「あまり」、「余分な」、「ひろい」、「おおきい」という意味です。
「敷衍」の使い方
「敷衍」は名詞としてや動詞として「敷衍する」のように使われています。
「詳言(しょうげん)」とは?
「詳言」とは文字通り「詳しく述べること」を意味する言葉です。
「詳言」の使い方
「詳言」は名詞としてや動詞として「詳言する」のように使われています。
「敷衍」と「詳言」の違い
「敷衍」は「おし広げること」や「意味や趣旨などをおし広げて説明すること」、「例などを挙げて、詳しく説明すること」を意味します。
一方、「詳言」は「詳しく述べること」を意味する言葉です。
したがって、「敷衍」が含める複数の意味の中に「詳言」の意味も含まれていると解釈できるでしょう。
「敷衍」の例文
・『空想から敷衍した小説が大ヒット作品となった』
・『反対理由について敷衍する』
「詳言」の例文
・『プロジェクトの構想について詳言する』
・『現在、抱えている問題について詳言した』
まとめ
「詳言」は「詳しく述べること」を意味する言葉です。
一方、「敷衍」にも「おし広げること」や「意味や趣旨などをおし広げて説明すること」という意味の他、「例などを挙げて、詳しく説明すること」という意味が含まれています。
したがって、「敷衍」が含める複数の意味の中に「詳言」の意味も含まれているということでした。