章立てで綴られる物語の最初の部分を指す言葉として「序章」と「第一章」があります。
この二つはどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「序章」と「第一章」の違いを解説します。
「序章」とは?
「序章」とは、「本題に入る前の前置きとして書かれた文章」を意味する言葉です。
「序章」の使い方
長く作られた文章をいくつかに分けたひとまとまりのことを「章」といいます。
一般的には長い文章を読みやすくするためにいくつかに分割し、それぞれに通し番号を振って使います。
通し番号で章分けされる本題の前に置かれる前書きが「序章」です。
後に続く文章の導入部であり説明としての役割を果たしますが直接的な意味のつながりは薄く、内容的には存在しなくても全体の意味が通じるような文章です。
「第一章」とは?
「第一章」とは、「本題の最初にあたる文章」を指す言葉です。
「第一章」の使い方
全体をいくつかに分けた章立ての文章のうち一番目の章を指します。
物語ならこれから物語が始まる部分であり論文なら最初に説明する内容が書かれているのが「第一章」です。
本体の導入部にあたる文章なので背景の説明や登場人物紹介なども盛り込まれます。
「序章」と「第一章」の違い
本題が始まるよりも前に置かれる前置きの文章が「序章」、本題の先頭部分が「第一章」という違いで区別されます。
実際の文章構成としては最初に「序章」がありその次に「第一章」が続きます。
「序章」は必ず書かれるものではなく作品によっては存在しないこともありますが、章立ての文章で「第一章」が書かれないことはありえません。
「序章」の例文
・『物語は序章からスタートする』
・『序章から不穏な雰囲気だった』
「第一章」の例文
・『第一章から引き込まれる面白さだ』
・『やっと第一章を読み終えた』
まとめ
「序章」と「第一章」はこちらも文章の先頭部分を指しますが位置づけが異なります。
どのような役割を持つ文章なのかを基準にして区別してください。