この記事では、「飛散」と「散開」の違いを分かりやすく説明していきます。
「飛散」とは?
「飛散」は、花粉の様にものすごく細かなものがあたりに散らばることで、かつ散らばる者は意思なく散らばることになります。
つまり、意志をもって周囲に広がってやろうと考えるのは、「飛散」ではなく、「散開」という呼び名になりますので注意しましょう。
「散開」とは?
「散開」は、広く散らばることで散らばるものは人だったりなんでも良く肉眼で確認できるものであれば「散開」となります。
そのうえで、「散開」は、軍隊などが意志を持って周囲に散らばり攻撃などをかわすことを意味しますので、意志をもってして散らばることです。
「飛散」と「散開」の違い
両者の違いは、ものすごく細かなものが散らばるか、肉眼で確認できるものが散らばるかです。
そしてあたりにばらばらに散らばろうとする際、意志を持って散らばるかどうかが異なる点で、「飛散」は、飛び散るものに意思はなく、「散開」は飛び散るものに意思があります。
だから軍隊では意志をもってして散らばるため「散開」という言葉を使用し「飛散」という言葉は使用しません。
「飛散」の例文
・『花粉の飛散防止スプレーを使用する』
・『小麦粉があたりに飛散する』
「散開」の例文
・『作戦遂行に当たり部隊を広範囲に散開させる』
・『体操にて周囲がじゃまでうまく散開できずほぼ密集体系となった』
まとめ
「飛散」については、ものが周囲に飛び散ることで飛び散るもの自体に周囲に飛び散ってやろうという意志はありません。
逆に「散開」は、飛び散ろうとしているものは人間などで意志をもってして散らばります。
だから、組体操なんかで「散開」と言われると参加者全員が意志をもってして演技のための間隔をあけるために散らばるわけです。
軍隊も同様に意志を持ち軍事行動の一つとして周囲に散らばり、広範囲を軍事的にカバーするようにすることを「散開」というわけですね。