この記事では、「書写」と「視写」の違いを分かりやすく説明していきます。
「書写」とは?
「書写」とは文字を見てそれを見本通りに書き写すことです。
整った綺麗な文字を「書写」することで読みやすい正しい文字の書き方を覚えることができます。
同じ文字でも人によって書き方の癖が違い形にも違いが出ますが、「書写」で見本に従い整った文字の書き方を覚えさせることで読みにくい文字を矯正することも狙いの一つです。
また小学生であれば整った文字を書くことだけが目的になりますが、中学生くらいになるとただ整った文字を書くだけではなく、整った文字を書くのに時間が掛からないようにすることも目的になります。
「視写」とは?
「視写」とは文章として書かれている文字を見て見本通り書き写すことです。
整った文字を連続して書くことも目的の一つではありますがそこまで重要ではなく、文章をそのまま書き写すことで表現方法を覚えたり文法を覚えさせることが主な目的になります。
また長文を間違えずに書き写すことになるので注意力や集中力も養われますし、文章を書き慣れることで筆速の向上も見込めるでしょう。
「書写」と「視写」の違い
「書写」と「視写」の違いを、分かりやすく解説します。
見本の文字を書き写すのが「書写」で見本の文章を書き写すのが「視写」です。
「書写」は整った文字の書き方を体に覚えさせることが目的ですが、「視写」は表現方法や文法のような文章の書き方を体に覚えさせることが目的です。
書き写す見本の量は「書写」だと単語単位なので少ないのですが、「視写」は文章単位なので必然的に多くなります。
まとめ
どちらも文字を書き写しますが文字を正しく整えて書き写すこと自体が目的の「書写」に対し、「視写」は文章を書き写すために文字を書き写すことになります。
また「書写」と「視写」では何を目的として見本を書き写すかも違うので、それぞれ違った目的意識を持って行うべきでしょう。