この記事では、「所内」と「署内」の違いを分かりやすく説明していきます。
「所内(しょない)」とは?
「所内」とは、「事務所や集会所など、所が付く場所の内部」を意味する言葉です。
「所内」の使い方
「所内」は名詞として使われています。
「署内(しょない)」とは?
「署内」とは、「警察署や税務署、消防署など、署が付く場所の内部」を意味する言葉です。
「署内」の使い方
「署内」は名詞として使われています。
「所内」と「署内」の違い
「所内」は名称に「所」が付く場所の内部を指す言葉です。
対して、「署内」は名称に「署」が付く場所の内部を指す言葉です。
例として、事務所の内部を表す場合は「所内」が用いられ、警察署の内部を表す場合は「署内」が用いられます。
以上のことから、2語は同じ読みでも全く違う意味を指し示す同音異義語の関係に当たると言えます。
ちなみに、「所」は「ところ」や「在り処」、「特定の仕事をする施設」などの意味が含まれる漢字です。
そして、「署」は「役割」や「割り当て」や「手分け」、そして、「役所」などの意味が含まれる漢字です。
「所内」の例文
・『企業の紹介サイトには各営業所の情報と営業所内の写真が掲載されていた』
・『この研究所の所内には最先端の研究機器や設備が備えられている』
・『職業安定所の所内には、今春に開催されるセミナーの広告が張られていた』
「署内」の例文
・『署内に設置されているインフォメーションから、担当部署が設置されている階を確認してください』
・『税務署内は申告の手続きに来た納税者たちで溢れかえっていた』
・『消防署内で、設備不良によるトラブルが発生した』
まとめ
「所内」は「事務所や集会所など、所が付く場所の内部」を意味する言葉であり、「署内」は「警察署や税務署、消防署など、署が付く場所の内部」を意味する言葉でした。
したがって、2語は読みは同じでも、違う意味を含める同音異義語の関係に当たると言えます。