この記事では、「不易流行」と「千古不易」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不易流行」とは?
「不易流行」とは変わらないものを大事にしながら新しいものも取り入れるという意味です。
不易は変わらないもの流行は移り変わるものを指す言葉で、いつまでも変わらない本質的なものも変化していくものどちらか一方だけではなく、どちらも大切にすることが重要という意味になります。
また俳諧においては新鮮さを求めて変化し続けることこそが俳諧の本質という意味でも使われる言葉です。
「千古不易」とは?
「千古不易」とは遠い昔から現在に至るまで一切変わらないことや、いつまでも永久に変わらないことという意味の言葉です。
千は非常に多いという意味を持つ漢字でありそれが古という字と合わさることで遥かな昔や長い年月を表す言葉になりました。
そこから転じてそういったどれだけ時間が経っても変わらないものこそ本質的で重要であるという意味でも使われます。
また万古不易という言葉もありますが非常に多いという意味の千を同じ意味を持つ万に変えた、「千古不易」と全く同じ意味を持つ言葉です。
「不易流行」と「千古不易」の違い
「不易流行」と「千古不易」の違いを、分かりやすく解説します。
変わらないものを大事にしながら新しいものも取り入れるという言葉が「不易流行」で、いつまでも変わらないものという言葉が「千古不易」です。
「不易流行」は変わらないものも変わるものも重要という意味ですが、「千古不易」は変わらないものが重要というだけで変化するもの新しいものに関しては重要とも不要とも言及していません。
まとめ
変わらないものも変化し続けるものも大事というのが「不易流行」で、変わらないものの重要性を説く言葉が「千古不易」です。
どちらも時代が変わっても変わらないものは価値があるという言葉ですが、その上で新しいもの変化するものの重要さも認めているかどうかが両者の違いと言えるでしょう。