ITの世界の進化は急速で、この間まで将来の夢であったものが、すでに実現しているということはよくあります。
最近よく聞くようになった言葉に「機械学習」や「人工知能」がありますが、これらもちょっと前までは夢物語でした。
この記事では、「機械学習」と「人工知能」の違いを分かりやすく説明していきます。
「機械学習」とは?
「機械学習」とは、英語の「machne lerning」を日本語訳したもので、コンピューターに学習させて解析する技術のことを言います。
これはごく最近の技術のようですが、「マシンラーニング」という言葉自体は、「人工知能」の先駆者であるアーサー・サミュエル氏が1959年に作り出した言葉なので、驚くべきことにすでに60年以上の歴史を持っています。
実際にはコンピュータの進歩がやっとこの考え方に追いついたことによって最近になって大きく進展している分野です。
現在の「機械学習」の根幹にはネット上に大量に存在している「ビッグデータ」と。
その中から有用な情報を組み立ててゆく「アルゴリズム」で成り立っています。
「人工知能」とは?
「人工知能」とは、いうまでもなく「AI(artificial intelligence)」を日本語訳したもので、人間と同じような知能を持つ機械を表した言葉です。
前述のように、すでに60年以上前から研究されてきた技術ですが、コンピュータの処理速度の飛躍的な向上によって、こらまで何日、何年もかかっていた複雑な意思決定を数秒で行うことができるようになったために、大きく進化しています。
現在の活用分野としては「音声認識」、「画像認識」、「機械翻訳」、「異常検知」など、様々なものがあります。
「機械学習」と「人工知能」の違い
「機械学習」と「人工知能」の違いを、分かりやすく解説します。
「機械学習」の考え方が「人工知能」の技術から生まれたことは事実なので、大きな関係があるものですが、実際には全く違う機能のことを言っています。
現時点での両者の関係を端的に表すと「人工知能の判断のための材料と方法は機械学習によって得られる」ということになります。
つまり、「機械学習」とは「学習」であり、「人工知能」は「実践」なのです。
まとめ
この記事では「機械学習」と「人工知能」の違いに関して説明してきました。
これらの技術は、今後様々な分野で活用されてゆくでしょう。
場合によっては現在人間でなければできないことが「機械学習」と「人工知能」によってコンピュータでも実行可能になるものも増えてくるでしょうが、重要なのはそれを作り出すのはあくまで人間ということです。