この記事では、官僚の「事務官」と「技官」の違いを分かりやすく説明していきます。
「事務官」とは?
事務官は、じむかんという読み方をするのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、書類や帳簿の作成等主に机の上で行う仕事といった意味の事務の漢字に、役人といった意味がある官の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ事務官は、国の行政機関において一般の行政事務を担当している公務員を表すのです。
「事務官」の言葉の使い方
官僚の事務官は、総務や人事、会計や予算といった一般事務を幅広く行う公務員に対して使われる言葉となっています。
日本の官職の一種であり、公務員試験の行政、法律、経済といった試験に合格した上で、行政機関に採用された者が任命される官名です。
「技官」とは?
技官は、ぎかんと読むべき言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、ぎじゅつやぎげいといった意味を持つ技の文字に、公の仕事とか公の機関といった意味を有する官の漢字を付け加える事で完成した言葉です。
以上の事から技官は、特別な技芸や学術に関する仕事に携わっている公務員を示します。
「技官」の言葉の使い方
官僚の技官は、国の行政機関において技術を掌る官職の官名として用いられているのです。
基本的には、国家公務員試験に合格した後に、機械や建築、土木といった技術系の区分に合格する等した上で、国の行政機関に採用された者が受ける官名として使用されています。
「事務官」と「技官」の違い
事務官と技官の漢字表記を比べれば、事務と技という漢字の違いを直ぐに見付ける事が可能です。
所が最後の漢字はどちらも官である上に、共に官僚の官名として使われています。
ただし事務官は、国の行政機関で行政事務を担当している公務員を表すのです。
一方の技官は、特別な学術や技芸に関する仕事に携わっている公務員を示します。
まとめ
2つの言葉は官という共通の漢字がある事でも分かる様に、共に官職の官名として使用されているのです。
ですが事務官は文字通り、国の行政機関で一般事務を担当する公務員に対して使われる言葉となっています。
対する技官は、国の行政機関で、特別な技芸や学術に関する仕事を行っている公務員という意味で用いられる言葉です。