「至宝」と「宝物」の違いとは?分かりやすく解釈

「至宝」と「宝物」の違いとは?違い

この記事では、「至宝」【しほう】と「宝物」【たからもの】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「至宝」とは?意味

「宝物」の中でも特に大事なものを「至宝」【しほう】といいます。

「至」「この上なく」となり、「宝」「たから」を意味する言葉であることから、かなり自分にとって貴重で大事にしているものという意味になるのです。

物だけではなく、「部下は私にとっての至宝だ」というように、大事な人物であることを表せます。

一番大切にしている物や人であると例えたいとき使われている言葉です。


「宝物」とは?意味

自分が宝として大事にするものを「宝物」【たらかもの】といいます。

財宝という意味もありますが、どちらかといえば、自分にとってかけがえのないものとして箱にしまって保管し、たまに見て幸せな気持ちになるものを指すわけです。

この「宝物」と呼ぶものには、子供の頃に詠んだ和歌であったり、電車の乗車券など、見れば懐かしく思い、大切にしたいものを指します。


「至宝」と「宝物」の違い

「至宝」「宝物」の違いを、分かりやすく解説します。

博物館で展示したり、家宝になりえるような希少性がある国宝級の物を「至宝」といいます。

このことから、国を代表する人のことも「至宝」と言い表し、とくに、多くの人の心を掴んだ行いをした人材であることを表せる言葉になるのです。

もう一方の「宝物」は、親から買って貰った宇宙の図鑑や、初めて連れて行ってもらった店での思い出も当てはまります。

主に、自分がいつまでも忘れられない思い出や、大好きな物や人を対象としているものになるわけです。

「至宝」の例文

・『当時の村民が着ていた着物は、当資料館の至宝だ』
・『人間国宝が作った大皿は、わが国を代表する至宝である』

「宝物」の例文

・『かわいい弟子と仏教修行したことが、何よりの宝物だ』
・『兄がわが子のように可愛がっていた猫こそが宝物である』

まとめ

どちらも大事な宝という意味で使われていますが、かなり自分や家族、一族にとって大切にしている物を「至宝」といい、何年経っても忘れられない思い出や大好きな人、物を「宝物」といいます。

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