「全身」と「全力」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「全身」と「全力」の違いとは?違い

この記事では、「全身」「全力」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「全身」とは?

頭の上から足の先までを「全身」【ぜんしん】といいます。

肉体を指す部位を指す言葉であり、「全身が硬直する」というように顔から足まで強張ってしまうほど強い緊張感に包まれている状態を指すわけです。

また、「全身の毛が逆立つ」といえば、かなり怖い思いをしたかが分かります。

このように、人間の驚きや恐怖を伝えるときに使われている言葉です。


「全力」とは?

自分が出せるすべての力を「全力」【ぜんりょく】といいます。

もうこれ以上は出せないほど出しつくした力であり、かなり強く動けるわけです。

「全力で挑む」という使い方をするときは限界まで力を出して走ったり、テストで良い得点を出します。

また、「全身を尽くす」といえば、やるべきときは中途半端にせず、力を出し切って実行に移すと使う言葉です。


「全身」と「全力」の違い

ここでは「全身」「全力」の違いを、分かりやすく解説します。

頭から足先まで使って物事に挑み、やりつくすといった意味で使われている言葉が「全身」です。

「全身全霊」といえば、すべての力を使って物事に取り掛かるという意味で使われています。

もう一方の「全力」は、出せる限りすべての力を注いで物事に挑むという意味で使う言葉です。

「全身」はすべての肉体を指しますが、「全力」は持てる限りの力に焦点を当てています。

「全身」の例文

・『癌の手術するときは全身麻酔を打ったので、痛みはなかった』
・『全身にかすり傷がある子供がぐったりして、横たわっていた』

「全力」の例文

・『早く感染症を終結させるため、全力で薬の研究に挑む』
・『全力で泳ぎ、溺れる女性を川の中から救い出した』

まとめ

どちらとも「全」を使った言葉ですが、「身」「力」に違いがあります。

漢字の意味を学べば、より言葉の使い方がしっかり見えてくるでしょう。

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