それでは、この「全うする」とはどういう意味でしょうか。
また、「遂行する」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「全うする」と「遂行する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「全うする」とは?
「全うする」とは、「まっとうする」と読み、一般的には、何か与えられた仕事や役割を完全にやり切るという意味で使われる言葉です。
「全う」とは「全く」が変化したもので、「完全である」という意味がある古語の「まったし」から来たものです。
「遂行する」とは?
「遂行する」とは、「すいこうする」と読み、一般的には、何か与えられた仕事や役割を最後までやり切るという意味で使われる言葉です。
「遂」とは「とげる」、「行」は行うという意味なので、「遂行」は「行うことをやり遂げる」という意味になります。
「全うする」と「遂行する」の違い
「全うする」と「遂行する」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、と「与えられた仕事をやり遂げる」という意味で使うという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「遂行する」には、与えられた職務を「最後までやる」というニュアンスがあるのに対して、「全うする」には「完全にやり切る」というニュアンスがあるということでしょう。
これは「遂行する」のが、期間の100%や量の100%であることに対して、「全うする」はできることに対して100%ということになります。
「全うする」の例文
・『職務を全うすることで恩返しをしたいと思っています』
・『人生を全うすることがただ一つの願いです』
「遂行する」の例文
・『業務を遂行するためには資金が必要です』
・『私は命令を遂行しただけです』
まとめ
この記事では、「全うする」と「遂行する」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。