「商用車」と「乗用車」は何を基準に区別されているのでしょうか。
今回は、「商用車」と「乗用車」の違いを解説します。
「商用車」とは?
「商用車」とは、「商用目的で作られた自動車」を指す言葉です。
「商用車」の使い方
日常の移動やレジャーのためではなく商売に使うビジネス目的の車を指します。
一般的にはトラックやバンなど荷物輸送用の車を指す意味で使われますが、本来は自動車メーカーが商業用として専用に開発し販売する車を指す言葉です。
自動車メーカーは商業用の自動車として座席スペースの後ろに荷物を積む荷室スペースを広くとった車を開発しており、そのような商業用の自動車が「商用車」に分類されます。
黒地に黄色の文字で書かれたナンバープレートで登録される車を「事業用」といい、事業用で登録されている車のことを「商用車」と呼ぶ場合もあります。
「乗用車」とは?
「乗用車」とは、「人を乗せて輸送するための車」を指す言葉です。
「乗用車」の使い方
道路運送法による定義では「人の運送の用に供する車」となっていますが、要するに人を乗せて運ぶ車が「乗用車」です。
個人所有の自家用車やタクシーなど日常の移動やレジャーなどに使う車が「乗用車」に当たります。
トランクなど荷室はあるものの荷物を運ぶのがメインではないのでスペースは限られます。
「商用車」と「乗用車」の違い
ビジネス用途向けに自動車メーカーが開発した車が「商用車」、人を乗せて運ぶための車が「乗用車」という違いで区別されます。
車両そのものの違いの他に「商用車」は1もしくは4ナンバーで登録し「乗用車」は3もしくは5ナンバーで登録するという自動車登録手続きの違いも区別の基準です。
「商用車」の例文
・『商用車を購入する』
・『商用車なのでシートの作りは簡素だ』
「乗用車」の例文
・『乗用車の輸出台数が増加した』
・『乗用車を運転する』
まとめ
「商用車」と「乗用車」は車の利用目的の違いで区別されます。
車両としてのつくりそのものにも違いがあるので目的に合った自動車を選びましょう。