この記事では、「阿吽の呼吸」と「以心伝心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「阿吽の呼吸」とは?
「阿吽の呼吸」は「あうんのこきゅう」と読みます。
意味は、「2人以上で一緒に行動する時に、お互いの微妙な気持ちやタイミングがぴたりと一致すること」です。
2人で組んで何らかの作業をする時に、お互いの息がピッタリ合っている様子のことです。
「阿吽の呼吸」の言葉の使い方
「阿吽の呼吸」の「阿」は口を開いて息を出すこと、「吽」とは口を閉じて息を吸うことで、一対の形を表します。
サンスクリット語では「阿」は始めの一文字、「吽」が最後の一文字で、「万物の始まりと終わり」を象徴しています。
「初めから終わりまで呼吸が合うこと」という意味で、「お互いの息がぴったり合うこと」として使われています。
「以心伝心」とは?
「以心伝心」は「いしんでんしん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「仏教用語で、教え奥義を、言葉や文字を使わず、師から弟子の心に伝えること」という意味です。
2つ目は転じて「何も言わなくてもお互いの心が通じ合うこと」という意味で、無言のままお互いが考えていることが分かることです。
「以心伝心」の言葉の使い方
「以心伝心」の由来は、禅宗の僧が「言葉では表せない仏教の神髄を、無言で師匠から弟子に伝えること」という意味で「心を以って心を伝える」と言ったことにあります。
ここから、信頼し合った者同士が「無言でも心が通じ合うこと」として使われています。
「阿吽の呼吸」と「以心伝心」の違い
「阿吽の呼吸」は「互いの息がぴったり合うこと」です。
「以心伝心」は「無言でも心が通じ合うこと」です。
「阿吽の呼吸」の例文
「阿吽の呼吸」の例文は以下の通りです。
・『ダブルスで阿吽の呼吸でプレイする』
・『先輩と後輩が阿吽の呼吸でセールストークする』
・『長年連れ添った夫婦は阿吽の呼吸だ』
「以心伝心」の例文
「以心伝心」の例文は以下の通りです。
・『あのカップルは以心伝心で幸せだ』
・『彼女とは学生時代から以心伝心の関係だ』
・『双子はいつでも以心伝心だ』
まとめ
今回は「阿吽の呼吸」と「以心伝心」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。