この記事では、「波乱万丈」と「紆余曲折」の違いを分かりやすく説明していきます。
「波乱万丈」とは?
「波乱万丈」は「はらんばんじょう」と読みます。
意味は、「人の一生において、様々な苦労や悲しみなお、変化の激しい出来事に満ちていること」です。
劇的に人生が変わったり、人並みならぬ困難に見舞われたり、大きな幸運にも恵まれたりと、短期間で激しく状況が変化していく様子を表します。
「波乱万丈」の言葉の使い方
「波乱万丈」は「波瀾万丈」とも書き、名詞・形容動詞として「波乱万丈だ・である」「波乱万丈の人生」などと使われます。
「波乱+万丈」で成り立っている四字熟語で「波乱」は「大きな波と小さな波が繰り返しやってくること」という意味、「万丈」は「非常に高いこと」という意味、「波乱万丈」で「大きな波と小さな波が繰り返しやってきて、ふり幅が非常に高いこと」から転じて、「良いこと・悪いことの変化の激しい人生を送ることのたとえ」になります。
基本的に、悪いことだけではなく、良いことも含まれる言葉です。
「紆余曲折」とは?
「紆余曲折」は「うよきょくせつ」と読みます。
意味は「様々な事情が生じて、本来の経緯とは違った複雑な経緯をたどること」です。
ものごとがスムーズにいかず、途中で邪魔が入ったり、うまくいかなかったりして、方向転換しながら進む様子を表します。
「紆余曲折」の言葉の使い方
「紆余曲折」は名詞・形容動詞として「紆余曲折だ・である」「紆余曲折を経て落ち着く」などと使われます。
「紆余+曲折」で成り立っている四字熟語で、「紆余」は「うねり曲がっていること」という意味、「曲折」も「曲がりくねっていること」という意味、「紆余曲折」で、「うねうねと曲がりくねっていること」から転じて、「ものごとがさまざまに入り組んで変化することのたとえ」になります。
基本的に、ものごとが簡単にはいかない様子に使われる言葉です。
「波乱万丈」と「紆余曲折」の違い
「波乱万丈」は「良いこと・悪いことの変化の激しい人生を送ることのたとえ」です。
「紆余曲折」は「ものごとがさまざまに入り組んで変化することのたとえ」です。
まとめ
今回は「波乱万丈」と「紆余曲折」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。