「加減する」と「手加減する」の違いとは?分かりやすく解釈

「加減する」と「手加減する」の違いとは?違い

「加減する」「手加減する」はよく似た表現ですが具体的にどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「加減する」「手加減する」の違いを解説します。

「加減する」とは?

「加減する」とは、「ちょうどよくなるよ程度を調整すること」を意味する言葉です。


「加減する」の使い方

「加減する」「加減」は加えることと減らすこと、つまり量や数を意識的に増減することを表します。

一般的には目標に合わせるために加えたり減らしたりすることを指す意味で使うことが多く、ちょうど良いところを目指して程度を調整することを表します。

目標となるところが力を振り絞って出すような高いところや何もしなくても到達できるような低い点ではなく程度を調整しないとうまい具合にならないような中ほどの場合に用いる表現です。


「手加減する」とは?

「手加減する」とは、「相手の実力に合わせて適度に手を抜くこと」を意味する言葉です。

「手加減する」の使い方

実力差のある相手と競う時に実力を全部出してしまうとあっさり勝負がついてしまうような状況で良い勝負になるよう実力をおさえる行為を指します。

一般的には実力が下のものに合わせて手を緩めて相対する行為を指す言葉で、まともにやればあっさり勝ってしまうくらいはっきりとした実力差のある相手に対して行われる力の調整です。

「加減する」と「手加減する」の違い

丁度良い具合に合わせるために程度を調整するのが「加減する」、相手の実力に合わせて手を抜くのが「手加減する」という違いで区別されます。

どちらも全ての力を出しきらず程度を調整するさまを表しますが「加減する」がコンロの火力や車のスピードなど物事を操って調整するさまを表すのにも使うのに対し、「手加減する」は自分の能力や実力のみを対象にするのが違いです。

「加減する」の例文

・『制限速度を超えないようにアクセルを加減する』
・『健康のため塩分を加減する』

「手加減する」の例文

・『相手は素人なので手加減する』
・『経験者が相手なので手加減する必要はない』

まとめ

「加減する」「手加減する」は似ているようで意味が違う言葉です。

それぞれの意味を正しく理解して使い分けましょう。

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