この記事では、「健気」と「殊勝」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「健気」とは?
力が弱い、立場が低い者が苦難を乗り越えようとかいがいしく努力する様子を「健気」【けなげ】といいます。
頑張っても勝てそうにない立場であっても、なんとか乗り越えようと目立たたないように年少者が立派に振る舞う姿は周囲の心を掴むのです。
とくにお金もなく、服すら何年も着ている貧しい人や、力が弱い者が前向きに努力する姿は立派に見えて人々を感動させるほど褒められます。
「殊勝」とは?
人とは違い、普段からの心掛けがとても素晴らしいと思うことを「殊勝」といいます。
いつ何があるか分からないので、人に迷惑をかけないように周囲の物を片付けておき、常にきれいにする心がけを持つのは立派だと感じさせるのです。
また、常に手やうがいして人に菌を移さない、困った人を無視しないといった日常生活において深く心がけ、続けることが大事と考えます。
「健気」と「殊勝」の違い
「健気」と「殊勝」の違いを、分かりやすく解説します。
力が弱い人や、立場が低い者が困難を乗り越えるため地道に物事に取り組む様子が実に立派に見えることを「健気」といいます。
その様子はとてもかいがいしく、お金や権力が無くとも頑張って振る舞う様子にみな褒めるわけです。
もう一方の「殊勝」は心がけが素晴らしいという意味があり、普段から人が続けられないことをやるよう頭の中において行動するところが人を感動させます。
「健気」の例文
・『末っ子の健気に毎日掃除する姿に胸が打たれた』
・『毎日夜遅くまで作業する健気さが社長の心に響いた』
「殊勝」の例文
・『妹は殊勝らしく知識を学び、資格をいくつも習得した』
・『兄は殊勝な心掛けしているかに見せて、実は嘘つきであった』
まとめ
意味が違うように見える言葉を2つ取り上げましたが、どのような人に対して使えばよりうまく使えるか勉強してみましょう。
