この記事では、「諸事情のため」と「諸事情により」の違いを分かりやすく説明していきます。
「諸事情のため」とは?
諸事情のためは、しょじじょうのためと読むのが正解な言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、様々な都合や理由といった意味を持っている諸事情の漢字に、〜のせいで等といった意味を有する、のための文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ諸事情のためは、様々な都合や事情のせいで、といった意味を表すのです。
要するに、何らかの理由がある事を曖昧に語る際に使われる言葉となっています。
「諸事情により」とは?
諸事情によりは、しょじじょうによりと読むべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、色々な理由とか事情といった意味を持つ諸事情の漢字に、〜による影響でといった意味がある、によりの文字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から諸事情によりは、色々な都合や事情の影響で、という意味を示すのです。
「諸事情のため」と「諸事情により」の違い
諸事情のためと諸事情によりは、どちらも、色々な事情のお陰でとかよって、という意味を表現します。
つまりは様々な理由がある事を表に出さずに、曖昧に表現する際に駆使される言葉であり、ほぼ同じ意味を持つ言葉同士であると言えるのです。
とはいえ文字表記を比較すれば分かる様に、諸事情の漢字は共通していますが、後に続く、のためと、によりという文字の違いを見出す事も出来ます。
まとめ
2つの言葉には、共通する漢字が存在するだけではありません。
どちらも、色々な事情で、という風に、理由を明確にせずに表現して何らかの説明を行う際に、用いられる言葉です。
そのため使う場面も、指し示す意味合いもほとんど同じでかなり似た言葉同士であると言えます。
ただし諸事情のためと諸事情によりの文字表記を見比べると即座に理解出来る様に、のためと、によりという文字の違いも存在しているのです。