「勝って兜の緒を締めよ」と「敵に勝ちて愈々戒む」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「勝って兜の緒を締めよ」と「敵に勝ちて愈々戒む」の違いとは?違い

この記事では、「勝って兜の緒を締めよ」「敵に勝ちて愈々戒む」の違いを分かりやすく説明していきます。

「勝って兜の緒を締めよ」とは?

勝利したからと緒を緩めて安心するのはまだ早いので、周囲にも目を向けて気を引き締めるのが大事との意味で使われている言葉が「勝って兜の緒を締めよ」【かってかぶとのおをしめよ】です。

油断しきっているときに限って敵が襲い掛かって来るので、たとえ味方が大勢いても気を許してはいけないとの意味から、職場では仕事が成功しても油断せず努力する必要性があると使います。


「敵に勝ちて愈々戒む」とは?

相手に勝って浮かれているのではなく、逆に気を引き締めて前に進めという意味で使われている言葉が「敵に勝ちて愈々戒む」【てきにかちていよいよいましむ】です。

前よりも一層気を引き締めて挑むのが大事といった意味がある「愈々」を使っている言葉であり、緩めたときの隙を見せれば敵が入り込み、その地位を奪い取ってしまう恐れがあるので用心すべしという意味で使われています。


「勝って兜の緒を締めよ」と「敵に勝ちて愈々戒む」の違い

「勝って兜の緒を締めよ」「敵に勝ちて愈々戒む」の違いを、分かりやすく解説します。

勝ったとしても、いつその地位を狙う者が入り込む恐れがあるので、常に引き締めておけという意味で使う言葉が「勝って兜の緒を締めよ」といいます。

もう一方の「敵に勝ちて愈々戒む」はたとえ人に勝利したとしても、気を緩めていると敵に襲われてその座を奪われる恐れがあるので、一層気を引き締めて物事に取り掛かるべきという意味がある言葉です。

「勝って兜の緒を締めよ」の例文

・『商談が成立した後も、勝って兜の緒を締めよを胸に仕事した』
・『油断は禁物と勝って兜の緒を締めよと試合に挑んだ』

「敵に勝ちて愈々戒む」の例文

・『強敵に勝利した後も、敵に勝ちて愈々戒む気持ちで練習した』
・『多くの客が来店したが、敵に勝ちて愈々戒む思いで味を追求した』

まとめ

似ている意味があることわざを2つ取り上げましたが、どのような場面で使えば、気を引き締めているかうまく伝えられるでしょう。

違い
違い比較辞典