この記事では、「分別」と「思慮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「分別」とは?
「分別」は読み方により意味が違ってきます。
「ふんべつ」と読む場合、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとの道理や善悪などをよくわきまえていること」という意味です。
2つ目は「仏教用語で、心があるものに対して、理解したりおもんぱかる様に働くこと」という元の意味です。
「ぶんべつ」と読む場合、「数あるものを、種類によって区別すること」という意味です。
「分別」の言葉の使い方
「分別」は、下で紹介する「思慮」に対する場合、「ふんべつ」と読み、名詞として「分別がある・ない」「分別をもつ」などと使われます。
元は仏教用語で、「ある対象を識別・推し量ろうとする心の働き」という意味、現在の「分別」とほぼ同じです。
「分」も「別」も「べつにする」という意味で、「識別する」というニュアンスが強くなります。
基本的に、「ものごとの善悪や是非をよくわきまえていること」に使われます。
「思慮」とは?
「思慮」は「しりょ」と読みます。
意味は、「注意深く心を働かせて考えること」です。
あることに対して、時間をかけて深く考えることを表します。
「思慮」の言葉の使い方
「思慮」は名詞として「思慮がある・ない」「思慮深い」などと使われます。
「思」は「おも(う)」とも読み「こまごまと考える」「おもいめぐらす」という意味、「慮」は「おもんぱか(る)」とも読み「あれこれと思いめぐらす」という意味、「思慮」で「あれこれと細かく思いめぐらすこと」になります。
基本的に、「十分よく考えること」に使われます。
「分別」と「思慮」の違い
「分別」は「ものごとの善悪や是非をよくわきまえていること」です。
「思慮」は「十分よく考えること」です。
まとめ
今回は「分別」と「思慮」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。