この記事では、「古文」と「漢文」の違いを分かりやすく説明していきます。
「古文」とは?
「古文」とは江戸時代までに作られた日本の文を指します。
時代が流れるに連れて同じ国の言葉でも言葉遣いが大きく変わることは少なからずあり日本語もその一つです。
江戸時代までの言葉遣いと現代の言葉遣いには大きな差があるため、言葉遣いが変わる一つのボーダーとして江戸時代を定め、それ以前の文を現代文とは別の古い文として扱うことを指す言葉が「古文」になります。
当然ながら日本以外でも江戸時代以前の文は無数にありますが、「古文」と言う場合江戸時代以前かつ日本の文のみを指し同じくらい古くても外国の文は指しません。
「漢文」とは?
「漢文」とは主に古代中国の文を指す言葉です。
ただし必ずしもはるか昔の中国で作られた文とは限らず、漢字のみを使い中国語の文法かつ古典的な文章語で書かれた日本や朝鮮半島の文章も含まれます。
ひらがなカタカナが生まれる前の漢字のみではあるものの日本の文法になっている文は含みません。
ただ漢字で書かれている文を指すのではなく漢文化に由来する言語の文が「漢文」と言えるでしょう。
「古文」と「漢文」の違い
「古文」と「漢文」の違いを、分かりやすく解説します。
江戸時代以前の日本の言葉遣いで書かれた文が「古文」で、古代中国の文語体で書かれた文が「漢文」です。
言葉遣いを学ぶための分類でもあるので「古文」はひらがな混じりの文になりますが、「漢文」は漢字だけで書かれた文になります。
まとめ
「古文」も「漢文」も昔の文という点では共通していますが、昔の文でも「古文」は日本の文で「漢文」は古代中国の文というのは決定的な違いです。
「古文」はひらがなカタカナ混じりなので日本人なら比較的理解しやすいですが、「漢文」にはそういうものがないので文法を理解していないと何について語っている文なのか理解するのも一苦労でしょう。