「療養病床」と「一般病床」の違いとは?分かりやすく解釈

「療養病床」と「一般病床」の違いとは?違い

この記事では、「療養病床」「一般病床」の違いについて紹介します。

療養病床とは?

療養病床とは病院や診療所の病床区分の1つで、長期にわたり療養が必要な患者を入院させるための病床のことをいいます。

病床にはそれ以外にも、一般病床・精神病床・感染症病床・結核病床といった区分があります。

それぞれ設置する設備や構造などの基準、医師・看護師・介護士などの配置基準が定められています。

この基準を満たしていないのに、病院が勝手に病床区分を設定することはできません。

療養病床には、談話室や浴室、機能訓練室などの設置が必要です。

居室面積などにも基準がもうけられています。


一般病床とは?

主に急性期の患者の入院治療を行う病床のことをいいます。

医師や看護師など人員の配置基準は厚めに設定されており、治療が終了した後に長期入院することはできません。

治療を終えた後は自宅に戻ったり介護施設に入居する、療養型・リハビリを行う病院に転院するというのが一般的です。

そのまま長期入院することはできない仕組みです。

病床全体でみると、過半数を占めているのが一般病床になります。

看護師の配置基準は、入院患者3人に対して看護師及び准看護師が1人という基準になっています。


療養病床と一般病床の違い

療養病床も一般病床も病院や診療所の病床区分です。

長期にわたって療養が必要な患者のための病床が療養病床で、急性期の患者のための病床が一般病床になります。

療養病床と一般病床では、必要な構造設備の基準と医師や看護師などの人員の配置基準が異なっています。

療養病床は長期入院を前提としていますが、一般病床は長期入院することはできません。

治療を終えたら自宅療養や療養型病院に移行するのが一般的です。

ただし、療養病床と一般病床のどちらも備えた病院もあります。

まとめ

療養病床は長期の療養が必要な患者のための病床で、一般病床は急性期の患者のための病床です。

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