この記事では、個人事業主の「廃業」と「休業」の違いを分かりやすく説明していきます。
個人事業主の「廃業」とは?
「廃業」は「はいぎょう」と読みます。
意味は、「個人事業主が、自らそのビジネスをやめること」です。
個人事業主としての登録を解除して、二度と経営しないことを表します。
税金なども精算することになるので、税務署へ「廃業届」を提出する必要があります。
もし提出しない場合は、事業を継続していると見なされ、年度末に不要な税金を請求される可能性もあります。
個人事業主の「廃業」の言葉の使い方
「廃業」はビジネス用語・法律用語として使われます。
「廃」は「すた(れる)」とも読み「くずれて使えなくなる」「不用のものとしてやめにする」という意味、「業」は「生活のために行う仕事」という意味、「廃業」で「生活のために行う仕事を、不用としてやめること」になります。
似た様な言葉に「倒産」がありますが、「倒産」は「資金が足りずに不渡り手形を出し、銀行取引が停止することで事業ができなくること」という意味です。
「廃業」は、経営が危ないと思った時に、自主的に事業をやめる時に使われます。
個人事業主の「休業」とは?
「休業」は「きゅうぎょう」と読みます。
意味は、「個人事業主」が、現在のビジネスを一時的に停止させること」という意味です。
組織がなくなったわけではなく、仕事をしない状態になるだけです。
「休業」は、上記で紹介した「廃業」よりも手続きが簡単で、事業を再開する時に許可を取り直す必要があります。
また、休業している間法人税や消費税が発生せずに済みます。
ただし、事業は継続していると見なされるために、確定申告が必要です。
個人事業主の「休業」の言葉の使い方
「休業」はビジネス用語・法律用語として使われます。
「休」は「やす(む)」とも読み「仕事をやめて心身をやすめる」「活動を一定期間停止する」という意味、「業」は「生活のために行う仕事」という意味、「休業」で「生活のために行う仕事を、一定期間停止すること」になります。
基本的に、事業は継続している状態です。
個人事業主の「廃業」と「休業」の違い
「廃業」は「生活のために行う仕事を、不用としてやめること、自主的に事業をやめること」です。
「休業」は「生活のために行う仕事を、一定期間停止すること、事業は継続した状態」です。
まとめ
今回は個人事業主の「廃業」と「休業」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。