「研究報告」と「原著論文」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「研究報告」と「原著論文」の違いとは?違い

この記事では、「研究報告」「原著論文」の違いを分かりやすく説明していきます。

「研究報告」とは?

「研究報告」とは価値のある研究成果が出た場合に早く発表するために最低限まとめたものです。

特筆すべき新しい発見があり、自分がこういうものを見つけたと学界に発表するためのものであり、今こういう研究をしていますという日常報告的なものは指しません。

早く発表すべきものを急いでまとめたものなので、しっかりと理解しやすい形にまとめきれていなかったり、研究成果に対する著者の知見を述べる部分が少なかったりなど、論文としては難があることも多いです。


「原著論文」とは?

「原著論文」とは著者独自の研究成果を他者に公開するためにまとめたものです。

論文にもいくつか種類がありますが、原著論文はその中でも新規性がある研究成果を指し、再現できることが確認され信頼できる研究成果であり、他の人にとっても有用なものしか認められません。

そのため著者自身もその新しい研究成果が出た実験を何度か繰り返し、それについて微に入り細に入り記述し、その繰り返しの中で得た知見も活かして原著論文を書きます。


「研究報告」と「原著論文」の違い

「研究報告」「原著論文」の違いを、分かりやすく解説します。

研究成果に新しい発見があったことを取り急ぎ発表するために最低限まとめたものが「研究報告」で、研究成果の新しい発見を他の人と共有するためにしっかりとまとめたものが「原著論文」です。

「研究報告」は試行回数が少なかったり論文として粗があることも多いですが、「原著論文」は問題なく他者と情報を共有できるように細部まで詰めてしっかりとまとめられています。

まとめ

新しい研究成果が出たならそれを共有し自分がそれを見つけたといち早く公表することが大事ですが、論文としての粗さに目を瞑ってでも急いで公表するためのものが「研究報告」で、正式な形で他者と新しい研究成果を共有するためにまとめたものが「原著論文」です。

新規性の高い成果が出たからとりあえず「研究報告」の形で公開したものでも、論文として後に残したいならしっかりと「原著論文」としてまとめて公開し直す必要があります。

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