この記事では、「タムシバ」と「コブシ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「タムシバ」とは?
「タムシバ(?柴・田虫葉)」とは、モクレン科モクレン属に分類されている落葉低木〜高木を表しています。
日本固有種で、日本の本州〜九州に分布しています。
「タムシバ」は「低木型」と「高木型」に分けられます。
樹高は3m〜10mくらいです。
「タムシバ」の開花時期は4月〜5月頃で、6弁花の白色の花が咲き、芳香があります。
また、8月〜10月頃に果実がなります。
袋果で緑色から赤色や橙色に熟します。
中には赤色の種子が入っています。
葉は互生の単葉で、披針形や卵形をしています。
縁は全縁で芳香があり、噛むと甘い味がします。
「タムシバ」の蕾は、生薬の「辛夷(しんい)」に用いられています。
花は食用になります。
また、製油はアロマオイルに利用されています。
「タムシバ」の別称には、「カムシバ(?柴)」、「ニオイコブシ(匂辛夷)」などがあります。
「タムシバ」の英語表記は「willow-leafed magnolia」などになります。
「コブシ」とは?
「コブシ(辛夷・拳)」とは、モクレン科モクレン属に属している落葉高木を言います。
樹高は5m〜20mほどです。
「コブシ」の開花時期は3月〜4月頃で、6弁花の白色の花が咲きます。
果実がなるのは9月〜10月頃です。
果実は赤色や橙色で、中に赤色の種子が入っています。
葉は互生の単葉で緑色ですが、秋に黄葉します。
蕾は生薬(辛夷)に、花は食用に、種子は果実酒に用いられています。
「コブシ」には、「タチウチザクラ」、「タネマキザクラ」などの別名があります。
そして、「コブシ」は英語で「kobus magnolia」、「kobushi magnolia」などと表記します。
「タムシバ」と「コブシ」の違い
「タムシバ」と「コブシ」の違いを、分かりやすく解説します。
「タムシバ」よりも「コブシ」の方が、樹高は高いです。
また、「タムシバ」の花の下には葉がありませんが、「コブシ」の花の下には葉が1枚あります。
「タムシバ」と「コブシ」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
今回は「タムシバ」と「コブシ」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「タムシバ」と「コブシ」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。