「ファンアート」と「二次創作」はどんな違いで区別すればいいのでしょうか。
今回は、「ファンアート」と「二次創作」の違いを解説します。
「ファンアート」とは?
「ファンアート」とは、「作品のファンが作品を好きだという気持ちの発露として創作するアート作品」を指す言葉です。
「ファンアート」の使い方
ある作品について好きだという気持ちを抱いた時、人によってはその気持ちを創作という形で発露したくなります。
キャラクターのイラストを書いたりコミックに仕立てたりなど好きな気持ちを表現するためにファンによって創作されるアート作品が「ファンアート」です。
一般的にはファンの手によって描かれたイラストやグラフィック作品の総称として用いられることが多く、好きな気持ちを込めて描くものなので営利を目的にしていません。
本来作品を創作するだけで満足したり身内に見せたりなど極小さな規模で楽しむために創作するものですが、近年はSNSを通じて気軽にアップロードできるようになったためより多くの人に公開することを目的に創作するケースも増えています。
「二次創作」とは?
「二次創作」とは、「既存のオリジナル作品を下敷きにして創作される作品」を指す言葉です。
「二次創作」の使い方
自分で考え出したオリジナルの作品ではなくすでに存在する作品のキャラクターや世界設定などを流用して創作された作品を指します。
先行作品がないオリジナル作品を「一次創作」と呼ぶのに対し、下敷きになる作品が存在しないと創作されない二次的な作品なので「二次創作」と呼ばれます。
「ファンアート」と「二次創作」の違い
「ファンアート」と「二次創作」の違いは「動機」です。
ファンが好きな気持ちを発露するために創作するのが「ファンアート」で、どのような動悸かに関わらず先行する作品を下敷きにして創作される二次的な作品の総称が「二次創作」という違いで区別されます。
「二次創作」の多くはその作品を好きなファンによって創作されますが必ずしもファンではない人、例えば仕事として引き受けている人が特定の作品を下敷きに創作する作品も「二次創作」に当たります。
まとめ
「ファンアート」と「二次創作」は誰の手によって創作されているかによって区別されます。
同じような意味で使われがちな言葉ですが本来は別の意味なので理解しておきましょう。