「巨樹」と「巨木」の違いとは?分かりやすく解釈

「巨樹」と「巨木」の違いとは?違い

この記事では、「巨樹」「巨木」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「巨樹」とは?

幹の周りを測ったとき、5m以上の木を「巨樹」【きょじゅ】といいます。

極めて太く、背が高い木を表す言葉であり、迫力ある姿に人々は圧倒されるのです。

他にも大木といった言い方するほど太さがあり、簡単には腐って倒れたりしない木であると伝わります。

これほど太さがある大木に育つ理由には長年かけて順調に成長したからであり、枝が何本も生えて緑が生い茂るのです。

主な「巨樹」には鹿児島県の蒲生の大クスや、福岡県の本庄の楠木【くすのき】があります。


「巨木」とは?

周囲よりも背が高く、幹も太い木を「巨木」【きょぼく】といいます。

イチョウのようにかなり上に高く育つ種や、欅【けやき】といった緑豊かな木を指す言葉です。

これらの木は何十年も生き続ける長寿なものが多く、立派に聳え立つ様は貫禄があるため人を圧巻します。

幹は太く、左右に枝が長く伸びていたり、太い幹が上に伸びて静かに佇む木も「巨木」というのです。

ただ、緑を生やしていなくとも、幹が今にも倒れそうなほど枯れている状態の木でも大きければ「巨木」と呼びます。

日本では奥十曽のエドヒガンや福岡県の隠家森のクスなどが有名です。


「巨樹」と「巨木」の違い

「巨樹」「巨木」の違いを、分かりやすく説明していきます。

何百年と長い間成長し、いまだ緑を生やし続ける幹の周りが5m以上もある木を「巨樹」といいます。

遺産として守るべき木であり、自然豊かで未開発の場所に聳え立つ姿は緑を愛する人々の気持ちの表れでもあるわけです。

この「巨樹」は地域の顔とも言えるものであり、神のように崇める人もいます。

代表的な例としては、世界遺産に認定された屋久島の縄文杉で、千年以上もの長い年月をかけて「巨樹」に成長する自然豊かな場所に聳え立つ木です。

もう一方の「巨木」の幹周りは3m程度で、周囲の木よりも目を引くほど太く、背があるものを指します。

「巨樹」の大クスと表すよりは一回り小さくなりますが、その地域に立つ木よりも一際大きい木を指す言葉です。

まとめ

巨という漢字が付く木を2つご紹介しましたが、幹周りの太さや背の高さ、何百年という年月をかけて育った木といった違いがあるわけです。

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