この記事では、「コーデュロイ」と「ベロア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コーデュロイ」とは?
コーデュロイとは、畝と呼ばれる凹凸が表面にあるパイル生地のことをいいます。
コーデュロイは緯糸を使ってパイルという輪っかを作っており、畝の大きさや密度によって雰囲気が変わってきます。
英語の「corduroy」をそのまま日本語読みした言葉で、その語源はフランス語の「Corde du Roi」とされます。
Cordeは畝を表しており、Roiは人名のルイです。
フランスの国王であったルイ14世のために作られたものでした。
コーデュロイは保温性が高く、秋冬の定番の素材として知られています。
「ベロア」とは?
ぺロアもパイル生地の一種で、経糸を使ってパイルを作っているのが特徴です。
ベロアはフランス語で、英語ではベルベットといいます。
毛羽のある柔らかな生地で、光沢もあります。
素材に決まりはなく、コットンやシルク、ウールなど天然素材で作られているものもありますしポリエステルなど化学繊維から作られているものなど様々です。
ベロアは保温性が高いので、秋冬もののジャケットやスカートなどに使われています。
また、家具の素材として用いられることもあります。
「コーデュロイ」と「ベロア」の違い
コーデュロイもベロアも秋冬ものの定番の素材で、保温性があります。
どちらもパイル生地ですが、緯糸でパイルを作っているのがコーデュロイになります。
ベロアは経糸でパイルを作っています。
ベロアの方がコーデュロイよりも毛足が長く、フォーマルウェアなどにも用いられます。
コーデュロイはカジュアルな印象がある生地で、パンツや子供服などによく使われています。
まとめ
コーデュロイとベロアは製造方法に違いがあり、緯糸でパイルを作っているのがコーデュロイで経糸でパイルを作っているのがベロアになります。
それからベロアの方が毛足が長く、コーデュロイの方がカジュアルな印象があります。