この記事では、「危険を冒す」と「リスクを冒す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「危険を冒す」とは?
危険を冒すとは、危ないことと知りながらあえて行うことをいいます。
危険は、身体や生命に危害が生じる恐れがあることや好ましくないことが起こる恐れがあること、その様子を表しています。
また、冒すにも危険や困難があると分かっていて覚悟の上であえてするという意味があります。
「リスクを冒す」とは?
リスクを冒すとは、危険があることを承知の上であえて行うことや危険性の高いことに自ら挑戦することをいいます。
リスクには、危険が生じる可能性や予想通りに行かない可能性という意味があります。
リスクは、英語のriskをそのまま日本語読みした言葉になります。
リスクを冒すは、失敗する可能性が高い場合に使用する言葉です。
失敗するか成功するか分からない場合には、リスクをとるといった表現をします。
また、ビジネスなどでは、不利益を被る可能性が高い場合などにリスクを冒すと表現します。
「危険を冒す」と「リスクを冒す」の違い
危険を冒すもリスクを冒すも、危ないと知りながらあえて行うことを指しています。
危険を冒すは身体や生命が危なくなる災害や事故などに使われることが多い表現で、リスクはそれ以外に不利益を被る場合などにも使われる表現です。
「危険を冒す」の例文
・『危険を冒すことになるが災害現場に戻って残された人を救助したい』
・『母は危険を冒して子どもを助けるために海に飛び込んだ』
「リスクを冒す」の例文
・『彼はリスクを冒して株に大金をつぎ込んだ』
・『大失敗するリスクを冒しても新しいことにチャレンジしたい』
まとめ
危険を冒すもリスクを冒すも、危ないことを知りながらあえて行うことを意味しています。
危険を冒すは身体や生命が危なくなる場合に使われることが多いです。
リスクを冒すは、ビジネスなどで不利益を被る可能性がある場合などにも使用します。