この記事では、「寄り添う」と「支える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「寄り添う」とは?
「寄り添う」とは、「他人がいるそばに寄って一緒に過ごす」さまや「身体をくっつけるようにすぐ近くに寄る」様子などを示す言葉です。
他人に対して物理的に近づくという意味以外にも、「困っている人を助ける」あるいは「他人と一緒に苦難を乗り越える」などというニュアンスでも使用されています。
「支える」とは?
「支える」とは、「上部を安定させるために下の方で土台となる」さまや「ある状況や状態などを維持していく」様子などを示す言葉です。
また一方では、「他人の精神的な支柱(しちゅう)になる」あるいは「擁護(ようご)する」などというニュアンスでも用いられており、「助け舟を出す」ないし「協力する」などという語とほぼ同様の意味合いで使われている文言です。
「寄り添う」と「支える」の違い
「寄り添う」と「支える」は、どちらの語句も「他人を横からサポートする」などという意味合いで使われている表現です。
双方ともに「他人に助力をする」などというニュアンスで使われていますが、「支える」は「ひとりではとても立っていられないような人に手を貸す」という意味をもつ一方で、「寄り添う」は本人の意志や気持ちなどを尊重しつつも、さまざまな相手に「手を差し伸べる」などという意味合いで使われています。
「寄り添う」の例文
・『たった今生まれたばかりの子猫に寄り添う親猫』
・『世界中の貧しい地域に住んでいる人たちに寄り添う気持ちが大切です』
「支える」の例文
・『縁の下で支えてくれる仲間たちの役割ほど大事なものはないと言えるでしょう』
・『彼女は女性でありながらも一家の生活を支える大黒柱です』
まとめ
「寄り添う」と「支える」は、どちらの語句も「他人の近くにいてあげる」などという意味合いで使われている文言です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに気をつけながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。