「陥没」と「陥凹」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「陥没」と「陥凹」の違いとは?違い

この記事では、「陥没」「陥凹」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「陥没」とは?

平たい地面に大きな穴が開いてしまった状況を「陥没」【かんぼつ】といいます。

道路が突然激しい音を立てたかと思うと、表面が割れて、穴が開くといった状態を指すわけです。

予想だにしていなかった所に小さな穴が開いた、大きく地面の土埃を撒き散らしながら大きく落ち込んでしまった沈下現象を指します。

大小に限らず、窪みができたとき使う言葉です。


「陥凹」とは?

くぼみができることを「陥凹」【かんおう】といいます。

へこみを意味する言葉でもあり、医学の世界では視神経乳頭陥凹拡大【ししんけいにゅうとうかんおうかくだい】といったように使い、眼の病気の一つです。

この病気は、神経線維が減ってしまうと乳頭中央部が凹んでしまい、拡大していきます。

「陥凹」が視神経乳頭の大きさに対して60%以上の割合で異常とみなされるのです。


「陥没」と「陥凹」の違い

「陥没」「陥凹」の違いを、分かりやすく解説します。

道路や地面などの地盤にヒビが入り、そこから雨や水が浸透していき凍結した後、そこに太陽光線が集中して当たったとき地盤が落ち込んで開く穴を「陥没」といいます。

道路のヒビが入ったところに車が通ると強い衝撃を受けた後、脆くなった部分から拡大していって大きな穴になってしまうのです。

もう一方の「陥凹」は緑内障の病気で、乳頭部分のくぼみが拡大していく「視神経乳頭陥凹」を指します。

「陥没」の例文

・『気温が高い時期は、道路の表面が軟化するため陥没しやすい』
・『地盤災害での陥没は、大きな地震で道路が割れていく』

「陥凹」の例文

・『医学用語の眼球陥凹は、定期的な検診を受けて早期発見を目指す』
・『視神経乳頭陥凹拡大は、近視が強い人に見られる症状だ』

まとめ

同じ「陥」を使った言葉ではありますが、漢字の違いにより地面に穴が開く現象を指すか、医療用語になるとの違いがあると覚えておくといいでしょう。

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