英語の「we」と「us」の違い(difference)とは?英語を分かりやすく解釈

英語の「we」と「us」の違い英語

オバマ元大統領の有名なスローガン“Yes, we can. ”や有名なゲームアプリ“Among us”などでもおなじみですが、“We”“Us”の違いは意味そのものは『私たち』を表しているという理解で違いません。

しかし英語をはじめとして言語には“格”というものをとても大事にします。

これは“I”“You”でも同じです。

今回は“We”“Us”のみに絞っていきたいと思います。

これらを人称代名詞と呼びます。

この記事では「We」「Us」の違いを分かりやすく説明していきます。

「We」とは?

言うまでもなく“We”は『私たち』という意味を表す単語です。

それではの単語の『格』はなにになるのでしょうか?答えは『主格』です。

もう少しかみ砕くと、文章の主人公になっている単語という意味です。

例えば『We are young. 』(私たちは若い。)という文章で主人公は3つの単語の内、どれでしょうか。

当然『若い』のは『私たち』ですので“We”が主人公、すなわち『主格』です。


「Us」とは?

それでは“Us”はどうでしょうか。

これは『目的格』を表す単語です。

意味を厳密に訳すと『私たちに』や『私たちを』になります。

これもかみ砕いてみましょう。

目的格とは文章の構成の中で行動が対象になっている単語を指します。

例えば『私たちに』の場合は“Mike taught us English 10 years ago. ”(マイクは10年前私たちに英語を教えてくれた。)になります。

これは、マイクが英語を教えてくれたのはだれか?を考えた時に『私たちに』であるから『Us』は目的格であることがわかります。

文法上ではこれを『関節目的格』といいます。

『私たちを』ではどうでしょうか?“She takes care of us very well”(彼女は私たちをとても良く面倒見てくれます。)で見てみましょう。

『彼女』が『面倒をみる』対象は誰でしょうか。

もちろん、『私たち』です。

ですので『We』は目的格である『Us』になるのです。

文法上ではこれを『直接目的格』といいます。


「We」と「Us」の違い

この違いは『主格』か『目的格』かで見分けられます。

別の柔らかい表現にすると『文章の主人公になるか』もしくは『文章で行為をされる対象になるか』です。

冒頭でも説明した通り、言語は文中の『格』をとても大事にします。

英語の場合は日本語の助詞を入れ替えるのとは違い、単語そのものを変化させて表すのでこの様な“We”“Us”になっています。

英語を第二言語で理解する際にこの『格』の考え方はとても重要です。

『格』は名詞にのみつくものであり、文章中で名詞の働きを明確にします。

つまりこれを理解していないと文章で何を言いたいのかが分からなくなってしまいます。

まとめ

如何でしたでしょうか。

今回は主格と所有格の二つ、間接目的格と直接目的格の違いでした。

『格』にはこれ以外に『所有格』(~の)や『所有代名詞』(~のもの)が存在します。

今回の『私たち』で表現をすると『所有格』は “Our”(私たちの)で『所有代名詞』は“Ours”(わたしたちのもの)です。

必ず使う考え方ですので、これ以外の人称代名詞もしっかりと意識して英語学習をしましょう。

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