「teach」と「tell」の違い(difference)とは?英語を分かりやすく解釈

「teach」と「tell」の違い英語

『教える』という英単語で真っ先に頭に浮かぶのが“Teach”“Tell”ではないでしょうか。

どちらも中学1年で覚える基礎英単語ですが、この2つは我々の想像を超えて違います。

日本人だけでなく実は多くの非英語話者がおちいる落とし穴でもあります。

この記事では“Teach”“Tell”の違いを分かりやすく説明していきます。

「Teach」とは?

この単語の厳密な意味は『何かしらの知識、技術などを相手に教える』です。

イメージしやすい単語では“Teacher”(先生)があると思います。

これはまさに、生徒に新しい知識や技術を教える人という意味で『-er』が付いています。

言語学的にも面白く、古い意味では『さし示す、明らかにする』から転じて『教える』という言葉になったそうです。

語源からみても、教育として何かを教えるという意味で使われていることがよくわかると思います。


「Tell」とは?

“Tell”も同じく『教える』という意味で覚えるのが一般的と思います。

ですがここに落とし穴が存在します。

この単語の厳密な意味は『何か情報や指示などを伝える』という意味です。

これはどういうことでしょうか。

例えば“Can you tell me where post office is?”(郵便局がどこにあるか教えてくれない?)という表現があります。

これは技術や知識ではなく郵便局の場所という一般的なことを聞いているので“Tell”を使うのです。

『指示する』としても使える単語で“I told you to do this. ”(これをしろと言っただろう。)という表現もします。

厳密には“This”をしろと『教えた』という意味になります。


「Teach」と「Tell」の違い

この2つの違いは、『教育として知識や技術を教える』か『普通の一般情報や指示を教える』で区別をつけることができます。

日本語の『教える』という表現が英語本来の意味を混同させてしまうことがあるのが、この“Teach”“Tell”です。

例えば先ほどの“Can you tell me where post office is?”“Can you teach me where post office is?”にはなりません。

何故なら郵便局の場所は技術的な事でもなんでもないからです。

「Teach」の例文

・『Mr. Bill teaches history at high school. 』(ビル先生は高校で歴史を教えている。)
・『I need to teach myself English. 』(私は英語を独学する必要がある。 = 私自信に英語を教える必要がある。)
・『Could you teach me how to use this system?』(このシステムの使い方を教えて頂けますか?)

「Tell」の例文

・『Do not tell anyone where I was yesterday. 』(私が機能どこにいたかは誰にも教えるな。)
・『John told me funny jokes. 』(ジョンは私に面白い冗談を言った。 = 面白い冗談を伝えた。)
・『Hey, do you have a minute? I have something to tell you. 』(ねぇ。ちょっと時間ある?少し話があるんだけど。 = 何か伝えたいことがある。)

まとめ

如何でしたでしょうか。

以外にも違いがある“Teach”“Tell”でした。

この単語の違いはネイティブの人間は敏感に感じ取りますので、しっかりと違いを理解できる様にしましょう。

また、余談ですが、日本語と違い教師のことを呼ぶ時に『Teacher』とは言いません。

『Mr. 』か『Ms. 』を使って名前で呼ぶのが一般的です。

思議な文化を感じれる単語でもあります。

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