“They”や“These”何か2つ以上のものを示す際につかう単語です。
これらだけでは何を表すのか厳密な意味が分からない単語です。
この様な単語を『代名詞』といいます。
代名詞とは文字通り『名詞の代わりになってくれる単語』という意味です。
代名詞にも様々な種類があります。
それではこの2つの違いは何なのでしょうか。
この記事では「They」と「These」の違いを分かりやすく説明していきます。
「They」とは?
言うまでもなく“They”は『それら』『彼ら/彼女ら』という意味を表す単語です。
この代名詞は文法上『人称代名詞』と呼ばれます。
例えば“I”(私)や“You”(あなた)や“He”(彼)“She”(彼女)などです。
人称代名詞はご存知の通り英語ではとても良く使われます。
そしてこの代名詞がないと文章が無駄に長くなってしまいます。
それを避ける為に存在するのが人称代名詞です。
例を挙げると“Mike and Tom went to shopping. ”(マイクとトムは買い物に出かけた。)という文章の後に『その後マイクとトムは夕食をした。』という文章を繋げたい時にいちいち『Mike and Tom』を続けるととても文章がだらだらと長くなってしまいます。
その為に“They”を使って“Mike and Tom”の代わりに使うのです。
この代名詞“They”の注意点はいきなり使うと聞き手や読み手が首を傾げてしまうというのがポイントです。
例えば“They came back home. ”という文章がいきなりあると、『They』とはだれを指すのか全く分かりません。
彼女なのか、彼らなのか、それとも男女混合しているのか、そもそも人なのかなどが把握できないので『They』の前に人称をしっかりと説明します。
ミステリー小説などでは読み手に想像をさせない為にあえて使う場合もありますが、通常の会話や文章ではあまり適切ではありません。
「These」とは?
正確には“This”(これ)の複数形が“These”(これら)です。
文法上は『指示代名詞』といいます。
人や物、事柄などを指し示すことが出来る為『指示代名詞』と呼ばれています。
この代名詞のポイントは名詞をサポートすることができるという点です。
例えば『これらの野菜は』という表現は“These vegetables”になりますし、『これらの人々』は“These people”になります。
『Theses』だけでももちろん文章になりますが、指示している名詞を付け足してもっと厳密な意味を持たせることができます。
この組み合わせで『それらの~』という表現が出来るので、会話や文章でいきなり使っても聞き手や読み手にしっかりと具体的なイメージを与えることができる便利な代名詞です。
余談ですが、“That”(それ)の複数形も存在しています。
“Those”(それら)です。
使い方は“These”と同じです。
「They」と「These」の違い
この違いは『人称代名詞』か『指示代名詞』かで区別をつけることができます。
別の柔らかい表現にすると『それだけでは相手に具体的なイメージを与えられない』か『名詞を付け足したりして具体的イメージを与えることができるか』です。
英語では代名詞という名の付く文法表現がとても重要になります。
まずは初歩の人称代名詞と指示代名詞をしっかりとマスターすることが英語表現上達のコツです。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回は代名詞で『人称代名詞』と『指示代名詞』の2つの違いを“They”と“That”で見てみました。
これ以外にも“All”や“Some”などの不定代名詞、“Which”や“What”などの疑問代名詞、そして英語学習者にとって壁になりやすい関係代名詞などがあります。
これら5つの代名詞はどんな英語表現でも必ず使うルールですのでじっくりと学習することをお勧めします。