この記事では、“thick”と“thickness”の違いを分かりやすく説明していきます。
「thick」とは?
“thick”の主な意味は4つあります。
1つめは、分厚い、太いです。
分厚いという意味では、板状のものや円筒形のものを主に指しています。
たとえば、柱、壁、板状の木材などです。
太いという意味は、物についても人についてもいうことができます。
人の場合は、ずんぐりした、体のがっしりしたと表現することもできます。
2つめの意味は、密度のことで、ぎっしり詰まった、密集した、生い茂ったです。
人がぎっしり詰まっていることについては、人で込み合っているということもできます。
ジャングルには、樹木がじっしりと生えています。
先を見通すことができません。
このような状態を、樹木が密集した、生い茂ったと表現します。
3つめの意味は、液体の濃度が濃いです。
液体の濃度を濃くするには、液体の中にある物質をたくさん入れる必要があります。
たとえば食塩水の濃度を濃くするためには、水の中に食塩をたくさん入れます。
液体にたくさん物質が入っていることは、液体に物質がぎっしり詰まっているといえるでしょう。
2つめの意味と関連する部分があります。
4つめの意味は、音が厚みのある、音や声がしわがれたです。
しわがれた声は聞き取りにくいことが少なくありません。
方言は聞き慣れていない人にとっては、聞き取りにくいです。
こういったことから、なまりが強いという意味にもなります。
「thick」の使い方
厚いという意味で使用をします。
物の厚み、人の厚みなどです。
厚いから意味が広がって、密度が濃いという意味にもなり、人がぎっしり詰まっている、液体の濃度が濃いという意味でも使用されます。
「thickness」とは?
“thickness”の主な意味は4つあります。
1つめは、厚いこと、厚さです。
物や人が厚いことを意味しています。
2つめは、密集、密生です。
髪の毛の密度は人によって異なります。
1本1本の髪と髪の間の隔たりが少なく、髪の量が多いことは、髪が密集・密生しているといえるでしょう。
3つめは、液体や気体の濃さです。
液体が濃い、気体が濃いとは、ある液体や気体の物質が密集しているといえます。
4つめは、声や音の不明瞭さです。
「thickness」の使い方
厚い、密集という意味で使用をします。
「thick」と「thickness」の違い
厚い、密集という意味が似ている2つの言葉ですが、品詞が違います。
“thick”は形容詞です。
そのため、「厚い壁」など他の語を修飾する形で使用されます。
“thickness”は名詞です。
厚い、密集という意味で使用するときには、数えられない名詞になります。
まとめ
意味が似ている2つの言葉ですが、品詞に違いがあります。
一方は形容詞、もう一方は名詞で品詞が違うので、使い方にも違いがあります。