この記事では、“cross”と“across”の違いを分かりやすく説明していきます。
「cross」とは?
“cross”の主な意味は4つです。
1つめは、十字形のものです。
十字形のものには、十字架、十字軍の勲章、十字路などがあります。
このようなものを指しています。
2つめは、キリスト教の十字架です。
“cross”には十字形のものという意味があり、十字架も十字形のものです。
1つめの意味と違うのは、「キリスト教の」十字架であることです。
キリストのはりつけ台やキリスト教徒のことなども意味しています。
この場合、“the”をつけて使用をします。
キリスト教では、宣誓などの際に手で十字を切ります。
“cross”にはキリスト教の意味があることから、手で切る十字の印の意味にもなります。
3つめは、動植物の交差した種です。
新しい動植物を作る際に、ある種とある種をかけあわせます。
犬の場合だと交配種、雑種などを呼ばれます。
“cross”は交配種、雑種、混血を意味する言葉です。
4つめは、クロスする動きです。
ボクシングでクロスカウンターと呼ばれるパンチがありますが、このような動きを意味しています。
「cross」の使い方
交差することを意味している言葉で、交差しているもの、たとえば十字架、十字路、南十字星などのことについて使用をします。
また、交差した動きのことや交配についても使用されます。
「across」とは?
“across”の主な意味は4つあります。
1つめは、横の方向に通り過ぎることです。
道路を渡るとき、一方の側からもう一方の側に横の方向に通りすぎます。
このような動きを意味する言葉です。
2つめは、一方の側からもう一方の側へ渡るような状態です。
川に橋がかかっている、ベットにパジャマが投げ出されて広がっている、腕組をするなどの状態のことを指しています。
3つめは、一方の側からもう一方の側に行ったところです。
反対側という意味になります。
4つめは、平面のいたるところです。
行く先々どこにも、あらゆるところという意味になります。
「across」の使い方
横切る動きや横切った状態について使用をします。
横切る動きには、道路を渡る、境界を超えるなどがあり、横切った状態には、橋をかける、腕を組むなどがあります。
こういった状態に使用する言葉です。
「cross」と「across」の違い
2本以上の線がまじわる、つまり交差という点で意味が似ている2つの言葉ですが、同じことを指しているのではありません。
“cross”が意味する交差とは、十字のような形のことです。
一方、“across”が意味する交差とは、横切ることです。
道路を渡るなどの動きや、腕を組むなど横切った状態のことを意味しています。
まとめ
2本以上の線がまじわることを意味している2つの言葉ですが、「十」の形にまじわることなのか、横の方向にまじわることなのかという点に違いがあります。
