“Has”と“Have”の違いは日本語にはない文法に起因するものです。
意味として違いは存在せず、あくまでも文法的な違いしかありません。
まずは言語の基礎である現在形をベースにしっかりと理解をする必要があります。
この記事では“Has”と“Have”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Has」とは?
英語には『三単現のS』というルールが存在します。
『三人称』『単数』『現在』です。
例えば“He has a nice car. ”(かれはいい車を持っている。)という文があります。
『持っている』が“Have”ではないのはなぜでしょうか。
一つづつ確認していきましょう。
まず『彼』という『三人称』です。
また、『単数』つまりこの文章の主語は『彼』しか存在していません。
ここに『持っている』という『現在』の状況を表現しています。
この時に一般動詞(be、am、is、are以外の動詞)は『S』を最後につける単語に変化するというルールが存在します。
ですので“Has”に変更しているのです。
『Haves』という単語になればいいのですが、残念ながら“Have”の『三単現のS』を付けた形は“Has”ですのでこれは覚えるしかありません。
「Have」とは?
一般動詞が『S』を付けない場合は先ほどの『三単現ルール』以外です。
これはどういうことでしょうか? 例えば先ほどの例文の主語『He』を『I』にしてみましょう。
『I』は一人称です。
しかも『私』は一人しかいないので、『三単現』ルールから外れます。
よって“I have a nice car. ”(私はいい車を持っている。)となります。
“You”の場合はどうでしょうか?“You”は少し厄介な単語で、これだけでは単数か複数かが理解できません。
ですがご安心下さい。
これは二人称ですので『3単現ルール』から外れることになります。
最後に『現在』ではなく『過去』や『未来』だった場合はどうでしょうか?これもご安心下さい。
まず『現在形』ではありませんので『三単現ルール』から外れます。
また、そもそも“Have”の形が“Has”以外の物に変化します。
過去形なら“Had”と単語そのものが変化します。
変化のルールは基本的に最後に『d』が付くのですが、中には不規則に変化する物があります。
今回の様な“Have”がその一つで『Haved』にはならず“Had”になります。
残念ながらこれも覚えるしかありません。
未来形であれば、『Will』という助動詞に『Have』という動詞の原型をそのまま繋げて使います。
「Has」と「Have」の違い
この2つの違いは、『三単現ルール』によって変化するかしないかを見極める必要があります。
今回の“Has”と“Have”は一般動詞における『三単現のS』の代表例ですが、一般動詞は全て『三単現ルール』が適応されます。
英語学習をスタートしたての方がぶつかる最初の関門です。
文章では意識できるのですが、会話になった時に『三単現ルール』は日本語にはない表現ですのでついつい忘れがちになりますので注意しましょう。
まとめ
如何でしたでしょうか。
『三単現ルール』は英語の土台となる部分ですのでしっかりと意識をして文章を組み立てましょう。
実はネイティブでも会話をしている時に『S』をつけ忘れてしまう時もあります。
『S』が無くても言いたいことは伝わりますが、自然な英語を身に着ける為にはやはり厳しく使い方を理解する必要がありますので、常に注意してみて下さい。