「フィッシング」という言葉は日本語の中でも使われるようになってきました。
「フィッシング詐欺」という言葉も聞かれるようになりましたね。
実はこの「フィッシング」、英語では意味によって2つの単語を使い分ける必要があります。
この記事では、“fishing”と“phishing”の違いを分かりやすく説明していきます。
「fishing」とは?
子どもにも馴染みのある単語“fish”は、「魚」という名詞で使われることが多いですよね。
ですが、「魚を捕らえる」という動詞として用いられることもあり、“fished”という過去形や、“fishes”という三人称単数現在形も存在します。
そして「-ing」がついて現在分詞・動名詞化したものが“fishing”というわけです。
“fishing”の意味は「魚を捕らえること」、つまり「魚釣り」です。
漁業や漁場といった意味で使われることもありますよ。
それでは使い方を確認していきましょう。
「fishing」の使い方
A. Let’s go fishing. (魚釣りに行こうよ) B. I lost a fishing rod. (僕は釣り竿をなくした) 「-ing」が付いているので、A. のように“go fishing”という使い方ができるようになります。
“go fish”だと動詞+動詞なので間違った文になってしまいますよね。
「-ing」を付けることで「魚釣りに行く」と訳すことができるようになります。
あるいは、他の名詞と並べてB. のような文を作ることもできます。
“a fishing rod”で「釣り竿」と訳していますね。
もちろん“a long fishing rod”のようにさらに形容詞を挟むこともできますよ。
「phishing」とは?
それではあまり見かけない単語“phishing” とは何でしょうか。
これも「-ing」が付いているから原形は「phish」…かと思いきや、こちらは辞書で調べても用例がなく、“phishing” あるいは“phisher”として使う場合がほとんどです。
意味はいわゆる「フィッシング・フィッシング詐欺」で、フィッシング詐欺をする人のことを“phisher”と言います。
さっそく使い方を見ていきましょう。
「phishing」の使い方
The system prevent phishing(fraud).
(そのシステムはフィッシング詐欺を防止する)
“phishing”だけでも「フィッシング詐欺」という意味になりますが、“fraud”(詐欺)という単語を組み合わせて使うこともあります。
“phishing attack”(フィッシング攻撃)など、「phishing+名詞」の使い方もできますよ。
「fishing」と「phishing」の違い
発音はほぼ同じ、見た目も「-ing」系で似ている単語ですが、意味は全く違います。
また、“fishing”は“fish”の状態でもよく使うのに対し、“phishing”はほとんどこの形で使います。
使い間違えることは少ないと思いますが、聞き間違う可能性は高い単語なので、意味をしっかり捉えるようにしましょう。
まとめ
ここまで“fishing”と“phishing”の違いを見てきました。
カタカナで書くとどちらも「フィッシング」ですが、「魚釣り」と「フィッシング詐欺」という意味の違いがありましたね。
英語の「同音異義語」、しっかり使い分けていきましょう。