この記事では、“sound”と“hear”の違いを分かりやすく説明していきます。
「sound」とは?
“sound”(サウンド)は名詞として使う場合は音や声、動詞として使う場合は音を出す、「~のように聞こえる」という意味を表します。
名詞の“sound”は、楽器の音、声から雑音まであらゆる音を指します。
動詞の“sound”も音を鳴らすこと、音が聞こえることに関連しますが、測定する、打診するなど幅広い意味も持っています。
“sound”と形容詞を組み合わせると「~のように聞こえる」という意味になりますが、これは音の聞こえ方を表しているだけではありません。
見聞きした情報に対し「~のようだ」「~そうだと思う」「~に見える」と印象を述べる時に使います。
「sound」の例文
・『That sounds like a bang』(破裂音のような音が聞こえた)
・『That sounds interesting』(それはおもしろそう)
・『Tom sounded happy』(トムは嬉しそうだった)
「hear」とは?
“hear”(ヒア)は、音を聞く、音が聞こえるという意味の動詞です。
聞こえる状況にもいろいろな場面があります。
同じ「聞こえる」という意味の“listen”が、意識して音に耳を傾ける状況を指すのに対し、“hear”は自然と音が耳に入ってくる状況で使われるのが特徴です。
聞くことに関連した場面で用いる言葉ですが、音が聞こえるという意味のほかに、聴き取る、受け止める、などのニュアンスで使うこともあります。
「hear」の例文
・『I hear the birds chirping』(鳥の声が聞こえる)
・『Can you hear my voice?』(聞こえますか?)
・『I’m sorry to hear that』(それは残念=それを聞いて残念に思う)
「sound」と「hear」の違い
“sound”と“hear”の違いを、分かりやすく解説します。
動詞の“sound”と“hear”はどちらも「聞こえる」という意味を持ちますが、意味や使われる状況が異なります。
“sound”は音が聞こえる時に使うというより、「~のように聞こえる」「~のようだ」と見聞きした情報について感じたことを述べる表現となっています。
“hear”は、音が自然と耳に入ってくる状況の「聞こえる」を表します。
“hear”は音が聞こえる事象を指し、“sound”は自分の感じ方を表しているところが大きな違いです。
なお、音楽鑑賞のように自発的に音声を聞く場合は“listen”を使いますが、受動的に音を聞く場合は“hear”を用います。
ニュアンスの違う“listen”と“hear”、“sound”(動詞)と“hear”を使い分けることが大切です。
まとめ
“sound”と“hear”はどちらも音声に関する単語ですが、動詞の「sound」は少し意味が変わってきます。
「聞こえる」にはさまざまな状況があるので、表現を細かく使い分けていきましょう。