『工場』の英語を表すときは“Factory”という単語が直ぐに頭に浮かぶ方も多いと思います。
中学英語でも真っ先に覚える基礎英単語の一つでもあります。
しかし英語では対応している製品や工場のプロセスなどで使う単語が分かれるのはご存知でしょうか。
この記事では“Mill”と“Factory”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Mill」とは?
どこかで聞いたことはありませんでしょうか?そうコーヒー豆を粉砕する『コーヒーミル』です。
まさにこれに“Mill”を使います。
イメージは文字通りこれに近く、言葉の成り立ちも何か材料を粉砕するという意味で“Mill”が使われていました。
ですので小麦やトウモロコシなどを粉砕して製粉化する工場に対しても“Mill”を使います。
例えば“Flour mill”(製粉所)がこれにあたります。
それ以外にも実はMillを使う場合もあります。
主に原材料を加工する工場です。
例えば綿花などを取り扱う工場、紡績工場は“Cotton mill”や“Spinning mill ”と呼びます。
製紙工場も同じく“Paper mill”と呼びます。
「Factory」とは?
それでは“Factory”はどの様な『工場』を指すのでしょうか。
イメージはネジや部品などを使って何かを作る組立作業を行う工場を指します。
例えば自動車工場などに対して“Factory”を使います。
様々な部品だけでなく、ロボットや工作機械を使ってある製品を作る工場に対して使う単語です。
この点では我々日本人が持つ工場のイメージとほぼ同じではないでしょうか。
「Mill」と「Factory」の違い
この2つの違いは『原材料を加工する工場』か『様々な部品や材料、機械を使って製品を作る工場』ではっきりと区別をつけることができます。
機械を使うという部分に対して“Mill”と“Factory”で少し混同するかもしれませんが、綿花や紙などの原材料に近い製品は“Mill”を使うと覚えて頂ければほぼ間違いありません。
実は“Factory”のさらに上の単語が存在しています。
それは“Plant”です。
これは大手企業などが所有する大規模な工場のことを指す単語です。
“Mill”や“Factory”よりも複雑な生産プロセスなどを使用する場合の工場に対して使われます。
例えば原子力発電所所は大規模で複雑な工程や管理を要しますので“Nuclear plant”と呼びます。
この意味では大手自動車工場など工業製品を製造している工場は“Plant”が適切です。
電子部品業界の工場などに対しては“Factory”と言ったり“Plant”と言ったりネイティブでも呼び方が分かれますが、より大規模のイメージを相手に印象付けたい場合は『Plant』を使うのが一般的です。
まとめ
如何でしたでしょうか。
規模や加工している製品によって分かれるのが“Mill”と“Factory”でした。
日本語でも『工場』(こうじょう)と『工場』(こうば)がありますが、これは規模だけで使い分けるのに対して英語では加工している製品でも区別をつけるのがとてもユニークなポイントです。
是非意識して使い分けをしてみて下さい。