コンピューターやインターネットが発達した昨今、「ブロードキャスト」という言葉も広まりました。
ブロードキャストを使うと、同じ内容を1度に大勢の人に向けて配信することができます。
それではこの「ブロードキャスト」を英語ではどのように表すのでしょうか。
この記事では、“broadcast”と“broadcasting”の違いを分かりやすく説明していきます。
「broadcast」とは?
日本語で使う「ブロードキャスト」をそのまま英語で書くと、“broadcast”となります。
基本は「?を放送する」という意味ですが、動詞としての使い方だけでなく、名詞・形容詞・副詞として使うこともできる万能な単語なのです。
「broadcast」の使い方
A. The concert was broadcast last night. (そのコンサートは昨夜放送された)
B. I watched a broadcast of a soccer game. (私はサッカーの試合の放送を見た)
A. は動詞としての使い方です。
“broadcast”は過去形、過去分詞形になっても形が変わらないため分かりづらいですが、「be動詞+過去分詞」で受け身の文となっています。
B. は名詞として使われていますが、「a」が入っていることに注目してください。
“broadcast”は可算名詞として扱うので、冠詞も意識して使いましょう。
「broadcasting」とは?
原形は“broadcast”です。
「-ing」が付いて現在分詞となった形ですね。
「(ラジオやテレビなどの)放送」という名詞としても使います。
「broadcasting」の使い方
A. I like radio broadcasting. (私はラジオ放送が好きだ)
B. Where is a broadcasting program?(放送の番組表はどこ?)
A. のように名詞“broadcasting”は様々な名詞と一緒になって「ラジオ放送」「衛生放送」「放送手段」などの形で使うことが多いです。
また、“broadcast”と違って不可算名詞扱いになります。
B. の文は現在分詞の形容詞的用法であり、“broadcasting”が“program”を修飾しています。
可算名詞に付く「a」は、“broadcasting”ではなく“program”に付いています。
「broadcast」と「broadcasting」の違い
どちらも基本の形は“broadcast”ですが、これに「-ing」が付いて現在分詞化したものが“broadcasting”です。
そのため、意味はほとんど変わりません。
また、“broadcast”は様々な品詞として使われるのに対し、“broadcasting”は名詞か現在分詞として使われるのみなので、気をつけましょう。
まとめ
“broadcast”と“broadcasting”について見てきました。
見た目は似ていますが、品詞は違うため、文中での使い方は異なります。
区別して覚えるようにしてください。