「中退共」と「建退共」の違いとは?分かりやすく解釈

「中退共」と「建退共」の違いとは?違い

この記事では、「中退共」「建退共」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「中退共」とは?

中小企業に勤める社員のために、毎月事業主がかけておくのが「中退共」【ちゅうたいきょう】です。

正式には、中小企業退職金共済といい、退職金共済契約に事業主が掲示されたお金をかけておけば、退職した者が受け取れます。

退職金を支払うのは中退金事業団で、建設業をはじめ、様々な業種も対象となり、掛け金に応じて退職金が支払われるのです。

この共済にお金を掛ける利点としては、掛金を毎月ずっと継続して納めておけば、誰でも退職金制度が用できるのと、国が掛金となる一部を負担する形になるので、金銭的な問題が軽減できます。


「建退共」とは?

建設業に従事して働く人が退職するとき貰えるように、お金をかけておくことを「建退共」【けんたいきょう】といいます。

正式には建設業退職金共済といい、現場で働く労働者が会社を退社した後、まとまったお金が受け取れるよう国が決めた制度です。

その日ごとに変わる現場で働いても、事業所に行ったとしても働いた日数分により従業員にいくら掛金を払えばいいか算出し、退職金はどの程度になるか共済側が出してから支払います。

掛金の一部が助成金として国が払うため、節税対策にもなるようすべての損金が計上の対象になるところが利点です。


「中退共」と「建退共」の違い

「中退共」「建退共」の違いを、分かりやすく解説します。

中小企業に勤める建設従業員だけでなく、様々な職業の社員が退職金を受け取れるようにするための制度を「中退共」といいます。

掛金は課税の対象にはならず、勤務する会社から転職したとしても、毎月しっかり掛金を払っていれば勤務時間によって退職後に支払われるので安心です。

また、特典として、福利厚生の施設を楽しめるといった魅力もあります。

もう一方の「建退共」は建設業で働く人だけが入れる共済であり、働いてくれた従業員に退職金が支給されるようにするものです。

労働者の国籍は日本だけに限らず、掛金は建設の事業者が払う形になります。

「建退共」は建設業から離れて別の業種に転職したり、会社を退職する際にお金を受け取れるのが良さです。

まとめ

とても似ている言葉ではありますが、掛金を払う共済が違うのと、お金を受け取れる対象になる人が異なります。

共済の公式サイトや資料などを見て、加入条件を調べてみましょう。

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