よく似た意味で使われる言葉として「心臓」と「ハート」があります。
2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「心臓」と「ハート」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心臓」とは?
「心臓」とは、「全身に血液を送り出す役割を持つ臓器」です。
ポンプのような仕組みで全身に血液を行き渡らせる動物の臓器を指します。
人間の場合は胸のやや左側にあり、生きている間は一度も止まることなく常に鼓動し続け新鮮な血液を全身に送ります。
血液は全身に酸素を行き渡らせる役割を持ちますが、酸素を渡した後は心臓経由で肺に送られ酸素を受け取ったら再び心臓を通じて全身へ送られます。
「ハート」とは?
「ハート」とは、「心臓の英語表現」です。
英語の「heart」に由来します。
すでに日本語として広く知られていることからアルファベットで書くことは少なく、カタカナ表記の「ハート」で通じます。
「心臓」と「ハート」の違い
「心臓」と「ハート」の違いを、分かりやすく解説します。
「心臓」と「ハート」の違いは「指しているもの」です。
「心臓」は生きていくために最も重要な臓器です。
現在は血液のポンプ 役として働くことが分かっていますが、研究によって生物の思考が脳で司られていることが判明する以前はここに心が宿っていると考えられていました。
現在でも内心や思考の象徴な表現として用いられているのはそういった理由によるものです。
「心臓」と「ハート」は基本的に同じ意味ですが日本語表現として臓器を指す生物的な意味で使う場合は「心臓」といい、心や考えなど精神的な意味で使う場合は「ハート」と使い分けられています。
「心臓が強い」のように精神的な意味で「心臓」を使うことはありますが、臓器を表す意味で「ハート」を使うことはほとんどありません。
「心臓」の例文
・『心臓が停止すると死んでしまう』
・『親族移植手術が行われた』
「ハート」の例文
・『彼はハートが強いのでリリーフピッチャーに向いている』
・『ハートがこもった手作りのプレゼントをもらう』
まとめ
「心臓」と「ハート」は本来同じ意味ですがニュアンスの違いで使い分けられています。
さまざまな場面で使われる表現なので違いを理解おきましょう。