日本の法律では生まれてきた子供を「嫡出子」と「非嫡出子」に区別します。
この2つは何を基準に区別されているのでしょうか。
今回は、「嫡出子」と「非嫡出子」の違いを解説します。
「嫡出子」とは?
「嫡出子」とは、「婚姻関係にある男女の間に生まれた子」を指す言葉です。
「嫡出子」の使い方
役所に婚姻届を提出し法的に婚姻関係を結んでいることが証明されている男性と女性の間に生まれた子を指します。
簡単にいえば結婚している夫婦の間に生まれた子供が「嫡出子」です。
「非嫡出子」とは?
「非嫡出子」とは、「婚姻関係にない男女の間に生まれた子」を指す言葉です。
「非嫡出子」の使い方
両親の間に婚姻関係が結ばれていない子を指します。
内縁関係の男女の間に生まれた子や愛人との間に設けた子など法律的に婚姻関係が結ばれていない男女の間に生まれた子はすべて「非嫡出子」として扱われます。
「嫡出子」と「非嫡出子」の違い
「嫡出子」と「非嫡出子」の違いは「両親が婚姻関係にあるかどうか」です。
「嫡出子」は法律的に正式な婚姻関係が認められる男女の間に生まれた子のみを指し、婚姻関係を結んでいないそれ以外の男女の間にできた子は全て「非嫡出子」です。
出生時点の関係性で区別されるため後から扱いが変わることもあります。
例えば結婚していないカップルの間に子供ができた場合、男性が子供を自分の子であると認知してから女性と結婚するとその子供は夫婦の子供という扱いになるため「非嫡出子」から「嫡出子」に変わります。
以前は「嫡出子」と「非嫡出子」で相続配分が異なるデメリットがありましたが、現在は民放が改正され相続での差別など具体的なデメリットは解消されています。
「嫡出子」の例文
・『夫婦の間に生まれた実子なので嫡出子である』
・『法的に嫡出子であることが認められる』
「非嫡出子」の例文
・『愛人との間に生まれた非嫡出子』
・『非嫡出子にも相続権は認められている』
まとめ
「嫡出子」と「非嫡出子」は両親の関係によって区別されます。
どのように生まれた子を指す言葉なのか正しく理解しておきましょう。